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木原 廣美 院長

HIROMI KIHARA

患者さんとのラポール(信頼関係)をベースに
心身両面へのアプローチで症状の改善をめざす

大学卒業後、心療内科を中心に38年にわたって経験を重ねる。上京後の2001年に中央区銀座で開業。移転・リニューアルを経て、現在は「人形町駅」近くにクリニックを構える。

木原 廣美 院長

木原 廣美 院長

日本橋木原クリニック

中央区/日本橋堀留町/人形町駅

  • ●内科
  • ●アレルギー科
  • ●心療内科
  • ●呼吸器内科

「人を理解する」ために医師になり、九州の地で心療内科を学ぶ

木原 廣美 院長

私は高校生の頃から、「人を理解する」ということに興味をもっていました。そのため医師になってからも、体にあらわれている症状と心の両方にアプローチできる心療内科を中心に研鑽を積みました。私の母校である九州大学は、日本ではじめて心療内科が創設された大学で、私は主に気管支喘息やアトピー性皮膚炎やじんましんなど、呼吸器系やアレルギー疾患に対する心身医学的治療を専門としてきました。12年にわたって九大心療内科アレルギー研究室で臨床と研究を行ない、上京後は銀座の病院勤務を経て2001年に開業。その後、ここ日本橋 堀留町に移転するとともに名称を『日本橋木原クリニック』と改めて、新しいスタートを切りました。
当院では、内科、アレルギー科、呼吸器科のほかに心療内科を掲げておりますけれど、心療内科と精神科を混同されている方も多いのではないでしょうか。投薬治療などの内科的なアプローチで、充分な症状の改善がみられない場合など、患者さんの心理社会的なファクターに着目して、治療の手がかりとしていくのが心療内科の考え方です。慢性的な疾患、長期に及ぶ治療でも効果がみられない場合などには、ぜひご相談いただきたいと思います。

患者さんとのラポール(信頼関係)をベースに、安心の医療を提供

木原 廣美 院長

患者さんと向き合って、お話ができる。それは、私が医師を志した1つのきっかけでもありました。誤解なさっている方も多いのですが、「病気」は、決してそれ自体が単独で存在しているのではなく、病気をもった「人」が存在しているのです。病気ではなく、人を診る。そのために、何よりも大切なのは「ラポール」、心理学用語が意味するところの信頼関係ということになります。
私たち医師と患者さんが確かな信頼関係を築いていくためには、主従関係のようなタテのつながりではなく、お互いに対等な立場でヨコのつながりを大切にしていかなければなりません。来院される患者さんにリラックスしてお過ごしいただき、心にあることを何でも気軽にお話していただけるように、受付との仕切りを低くして、診療室のイスはゆったりとくつろげるリクライニング出来るものを用意し、壁面にはグリーンや書、絵画や弦楽器などをディスプレイして、BGMにリラクゼーション音楽などを流しています。これらはすべて患者さんがくつろいだ雰囲気の中で心の中を洗いざらい話すことが出来る様配慮しているためでもあります。そのような治療環境の中で治療的信頼関係が形成されることになります。信頼している医師から処方される薬と、そうでない医師から処方される薬とでは、その効果のほどが違ってくるもの。また、もしも重大な疾患が見つかったとしても、信頼する医師から紹介された病院ならば安心してかかっていただくことができるでしょう。医療のベースにあるものは何よりも信頼関係、私はそう考えています。

さまざまな疾患に対して、心と体の両面からアプローチ

木原 廣美 院長

当院の診療では、1人の患者さんを「心身両面から診る」ということを基本にしています。たとえば「お腹が痛い」と訴える患者さんに対して、通常の検査などをおこなって、内科的な治療を進めていくわけですが、投薬治療によって症状の充分な改善がみられない場合、次のステップとして心の部分にアプローチしていくのです。一般的な薬物療法に加えて、心理療法やカウンセリングといったオプションをご用意している、といったイメージでしょうか。私が専門的に学んでいた呼吸器系やアレルギー疾患などは、内科的な治療だけでは、慢性化し治療に難渋することが少なくありません。そこで、患者さんの心理社会的なファクター、たとえば職場でのストレスや適応様式などに目を向け、処理することができると、結果的に治療も上手くいくというケースが多いんですよ。
ただし、こうした「ストレス」は、ぜんそく発作などの身体的症状となってあらわれることもあれば、うつや不安障害など心の病気を引き起こしたり、飲酒や喫煙、ギャンブルなどの「行動の異常」を加速させることもあります。私たち医師は、身体症状・精神症状・行動異常といった、この3つのベクトルについて慎重に考えながら治療を進めるわけですが、患者さんにもぜひ、ストレスに対する適応術のようなものを学んでいただきたいと思います。

ストレスを上手にかわす、そのためのサポートを

私が医師になった当時は、パニック障害のような患者さんにはあまり遭遇することがありませんでした。それから何十年か経って今、満員電車に乗れない、会議室に入ると苦しいなどと訴える、パニック障害の患者さんが飛躍的に増えたように思います。ひと昔前であれば、少々ストレスを感じることがあっても、自然の中で癒されるということもあったでしょう。自然の中で自分なりに遊びを考え、困ったことがあっても自分の手で解決してきた経験をもつ人は、ストレスとも上手に付き合えるように思います。
一方で、そうした経験をもたない方、スマホを当たり前のように使っている若い世代の方たちは、ストレスに対する耐性が弱くなっているのではないでしょうか。そのような理由で、病気が現代社会特有のものに変化し、従来の病態と異なったものになって来ているように思います。したがって、現代の病気に対しては、その病態にあわせた治療が必要になってくると考えられます。メジャーリーガーの剛速球を素手で受ければ大ケガをしますけれど、上手くかわせば何ということはありません(笑)。「のれんに腕押し」の「のれん」になるような気持ちで、上司からのキツイひと言もサラリとかわせるようになると良いですね。
当院では、男性、女性、2名のカウンセラーが在籍しており、予約制にてカウンセリングを承っています。カウンセリングルームは、患者さんのプライバシーに配慮した防音仕様になっておりますので、どのような内容も安心してお話ください。

これから受診される患者さんへ

『日本橋木原クリニック』は、東京メトロ「人形町駅」から徒歩4分、「小伝馬町駅」や「水天宮駅」など、複数の駅をご利用いただけます。確かな信頼関係が構築されると、私たち医師と患者さんとは長いお付き合いになるものです。私にも、上京以来20数年にわたるお付き合いが続く患者さんがいらっしゃって、カルテの総数も1万3,000件ほどになるでしょうか。これからも、1人の医師として、また産業医として、皆様の心身両面の健康をサポートしていきたいと思います。

※上記記事は2017年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

木原 廣美 院長 MEMO

呼吸器専門医 /アレルギー専門医 /心療内科専門医

  • 出身地:鹿児島県
  • 趣味:ギター演奏、囲碁(元学生本因坊)
  • 好きな映画:ドキュメンタリー
  • 好きな言葉・座右の銘:誠実
  • 好きな音楽・アーティスト:クラシック/ジョン・ウィリアムズ(ギター奏者)
  • 好きな場所:湯布院

グラフで見る『木原 廣美 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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