石原 潤一 院長
JUNICHI ISHIHARA
西洋医学と東洋医学を融合させた「未病医学」を実践。患者さんの傍らに寄り添い、安心の暮らしをサポート
昭和大学医学部卒業後、大学病院、国立がんセンター、山梨赤十字病院にて内科全般を幅広く診療するほか、がんの臨床・基礎研究に従事。1997年に『石原内科クリニック』を開設し、現在に至る。

石原 潤一 院長
石原内科クリニック
港区/白金台/白金台駅
- ●内科
幼少期の体験が、医師を目指すきっかけに

子どもの頃は体が弱くて、しょっちゅう風邪をひいてはお医者さん通いをしていました。とはいえ子どもだった私にとってお医者さんは怖い存在で、できることなら行きたくないと思っていたんですね。病気のことや自分の体のことが分かるようになれば、きっとお医者さんのお世話になる必要がなくなるはずだ……。そう考えたことが医師を目指す原点だったように思います。
中学、高校と成長するなかでは、パイロットなどほかの職業に憧れた時期もありましたけれど、商売をしていた実家を「継がなくてもいい」と言ってくれた父の言葉にも背中を押され、実家がある長野県から昭和大学医学部に進学しました。私が医学生だった頃は、卒業と同時に入局先を決めなければならない時代だったため、所属していたスピードスケート部の先輩に誘われるままに母校の内科に所属し、研鑽を積みました。
西洋医学と東洋医学を融合させた「未病医学」を実践

今でこそ大学病院は臓器ごとに細かく診療科が分かれていますが、私が入局した頃の内科は呼吸器、アレルギー、腎臓、糖尿病などを幅広く診療するのが当たり前でした。私は呼吸器を中心に内科全般の診療を一通り経験した後、国立がんセンターでがんの臨床・基礎研究に取り組みました。がんの標準的治療には手術、放射線治療、薬物療法(抗がん剤治療)の大きく3つありますが、このうち内科では主に抗がん剤治療を担当します。しかし、抗がん剤だけではがんを完全に治すことはできず、西洋医学の限界を感じたことが転機になりました。抗がん剤でがんを治せないのならば、いかにがんを予防するかが大事だと考えるようになったのです。
大学病院や国立がんセンターでの経験を踏まえて、東洋医学の考えも取り入れながら「未病」の段階で健康を守る医療を実現したいと思い、『石原内科クリニック』を開設したのは1997年でした。その後2002年からは独自に開発した「石原式メディカルカッピング」をスタートさせるなど、西洋医学と東洋医学を融合させた「未病医学」を追求しています。
自律神経を整え、毛細血管の血流を促す「石原式メディカルカッピング」

年齢によって産生数は異なるものの、私たちの体では毎日「がん細胞」が発生していると言われます。がん細胞が生まれ続けても、がんになる人とならない人がいますが、その違いを左右するのが「免疫力」です。免疫力が高い人はがん細胞を攻撃して死滅させられるのに対し、免疫力が低下している人はがん細胞が増殖しやすくなり、結果としてがんを発症する可能性が高くなるのです。それでは免疫力を上げるにはどうしたらよいでしょうか……? 残念ながら西洋医学では免疫力を上げるお薬はありませんから、免疫力を下げないことが非常に重要になります。
私は開業して以降も日々自己研鑽に励み、さまざまな文献を当たっていく中で次の結論にたどり着きました。それは、「毛細血管の血流が低下すると、病気になりやすくなり、老化が促進される」ということです。私たちの体をめぐる血管の約99%は毛細血管で、全身の細胞に酸素や栄養素を供給しています。毛細血管の血流が低下すると細胞の機能が低下し、それが病気や老化の原因になります。毛細血管の血流をコントロールしているのは主に「自律神経」ですから、自律神経を整えることが、がんをはじめとした病気の予防や老化防止に不可欠だと考えています。
患者さんの傍らに寄り添い、安心の暮らしをサポート
ストレスや緊張にさらされたり、物事が思うように進まなかったりして頭に血がのぼる状態のことを、東洋医学では「のぼせ」と表現します。私が開発した「石原式メディカルカッピング」は、この「のぼせ」を取り除き、心身をリラックスした状態に導くことによって血管を拡張し、血流を促進します。自律神経を整えることによって、心臓、血管、肺、胃、大腸などの不快なさまざまな症状が改善され、認知症や不妊症などへの効果も期待されます。また当院では、患者さんの症状に応じて漢方薬の処方なども行っています。
大学病院や国立がんセンターで診療していた頃は、命に関わる病気を診て、西洋医学的な診断・治療を行うことが私の役割でした。一方で開業した今は、糖尿病や高血圧など長く付き合っていかなければならない病気を適切にコントロールし、地域の方々が安心して暮らせるようにサポートすることが主な役割です。検査の数値などに異常がないからといって「同じお薬を出しますね」で済ませるのではなく、毎晩よく眠れているか、便秘などの不調はないかといった日々の様子にも目を向け、適切に対処することによって、大きな病気を未然に防ぐお手伝いができればと思っています。
これから受診される患者さんへ
内科は「体の内側にある臓器」を診る診療科ですが、私は「内臓と心の内側」を診るのが内科医の役割だと考えています。内臓の病気を治療するのはもちろん、患者さんの心の中にある悩みや精神面にも十分に配慮し、心と体の両面から健康を支えることが大事だと思っています。大学病院のように、心臓は循環器内科、肺は呼吸器内科というのではなく、心身をトータルに診て、患者さんの「安心の暮らし」を支えてまいります。気になる症状やご心配なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
※上記記事は2025年7月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
石原 潤一 院長 MEMO
- 出身地:長野県松本市
- 出身大学:昭和大学医学部
- 趣味:食・良眠
- 好きな映画:洋画全般
- 好きな場所:山林「森林浴で、のぼせがとれて心が落ち着く」
- 好きな言葉:「一日一生」
石原 潤一 院長から聞いた
『慢性気管支炎』
咳と痰が治まらない……その原因は「鼻」にあり?
鼻づまりがあると寝ている間に口呼吸になり、外気が直接喉から肺に入って気管支が乾燥します。これが、咳が長引く原因です。一方、後鼻漏は鼻水が喉の奥に流れ込む状態をいい、これが痰の原因になります。
鼻炎の治療には、内服薬、点鼻薬、漢方薬などが用いられますが、口呼吸がある場合は原因に即した治療を行うことが大事です。また花粉症がある方はシーズン前から治療を始めることで風邪症状の予防につながります。
グラフで見る『石原 潤一 院長』のタイプ
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