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小川 仁史 院長

HITOSHI OGAWA

地域に根差した医療を提供する三代目院長
リウマチ・膠原病の専門医としての診療も

聖マリアンナ医科大学卒業後、同大学病院リウマチ膠原病アレルギー内科に入局。横浜市西部病院で症例に触れ、2012年、小川医院の副院長として診療を始め、2016年、三代目院長に就任。

小川 仁史 院長

小川 仁史 院長

小川医院

品川区/中延/荏原町駅

  • ●内科
  • ●小児科
  • ●リウマチ科
  • ●健診・検診

祖父の代から続く地域密着型クリニックの院長に就任

小川 仁史 院長

当院は、私の祖父であり、内科医の初代院長が薬剤師の祖母と共に、1948年品川区中延に開業した70年以上の歴史のあるクリニックです。現在は、理事長であり、二代目院長だった父と共に、親子二代で診療をおこなっています。私は、祖父や父をはじめ、医療と関わりの深いの家系に生まれ、クリニックと共にこの地域で育ちました。地域の方々の健康をサポートしている祖父や父の姿を間近で見ていたので、物心がついた時には自分も医師になるものだと自覚をし、それ以外の選択肢は考えられませんでした。聖マリアンナ医科大学卒業後、研修を経て、横浜総合病院に1年間出向し、大学に戻ってからリウマチ膠原病アレルギー内科に入局。専門を選ぶにあたり、私自身が幼少期に小児喘息やアレルギーで悩まされたことがきっかけの1つになりましたが、リウマチや膠原病という全身に及ぶ特殊な疾患を専門医として極めることは、町医者として適していると思いました。その後、関連病院である横浜市西部病院で2年間様々な症例に触れ、2012年に小川医院で副院長として診療をスタートし、2016年に三代目院長に就任、現在に至ります。

内科の幅広い症状に対応、診診連携を活かした地域医療で貢献したい

小川 仁史 院長

当院では、内科、小児科、リウマチ科に対応しています。ご高齢の方は、糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病を患っている方、お仕事現役世代の方は、食生活などの影響から、会社の健診で高コレステロール血症を指摘されてお越しになる方も増えています。長く続いているクリニックなので、祖父の代からご家族でご利用いただいている方だけでなく、最近は新しいマンションが建ち、若いご家族の方も増えています。荏原駅、中延駅、馬込駅、西大井駅の中間にあり、利便性の高い場所にあるため、聖マリアンナ医科大学病院からお付き合いのある患者さんや、リウマチや膠原病の専門治療を求めて遠方からお越しになる方もいます。
私が小川医院で診療を始めたことで対応できる症状や疾患が広がり、リウマチや膠原病の専門的な治療もおこなうようになりましたが、当院はあくまでも地域医療をベースにしています。こちらの地域でも高齢化が進んでおり、頼れるご家族が側にいないというご高齢の方が多い上に、近くの立会川は暗渠で古い住宅が多い地域なので、万が一の時に浸水や火災による被害が拡大しやすい場所でもあります。今後もクリニックでの外来診療をおこないながら、地域と関わり、町内会と連携をして住民の方のサポートをしていきたいと思っています。
クリニックでの診療以外では、品川区立中延特別養護老人ホームの嘱託医をしており、そこでは看取りにも力を入れています。また、私の弟が中馬込に「中馬込おがわ内科」を開業し、循環器の専門医として診療をおこなっていますので、お互い非常勤として2つのクリニックを出入りすることでより多くの患者さんの治療にあたっています。地域医療として求められることは、一次診療として幅広く診療をすることなので、まずは皆様の窓口として様々な症状や疾患に対応し、正確に診断をして、更に専門性を必要とする場合にはスムーズに適切な病院をご紹介できるよう心がけています。大きな病院だけでなく、専門性の高い地域のクリニックとの診診連携も大切にしています。

全身に現れる症状は、リウマチ・膠原病の専門医に相談を

小川 仁史 院長

関節に痛みを感じて整形外科にかかる方は多いと思いますが、その中でも、多発関節痛、多発関節炎など、1ヶ所に留まらず、複数個所に症状が出る場合には内科的視点で診断のできるクリニックに受診することをおすすめしています。関節リウマチ以外にも関節炎を引き起こす内科的疾患はたくさんあります。診断がつかない「分類不能型の関節炎」と呼ばれる症状の方で、一定期間経過をみたところ、その内2割の方が関節リウマチだったというデータがあります。患者さんご自身である程度情報収集ができる時代になりましたので、以前に比べると早めに受診していただく方が増えていると感じますが、中には、整形外科や接骨院で長く治療をしても治らず、変形してしまってからようやく受診に至る、というケースもあります。関節リウマチは変形する前の治療が大事なので、痛みが1ヶ月以上続くようであれば内科での受診を検討していただきたいです。関節リウマチは、医療の進歩により解明が進んでいるものの、まだ分からないことの多い病気です。遺伝素因はありますが、遺伝病とは言えず、食べ物や土壌など環境因子も強く影響すると言われています。様々な条件が重なり結果として発症するケースが多く、最近ではたばこと歯周病が要因となって発症するというデータもあります。また、関節に痛みを感じてお越しになる女性の中で、一番多いのは更年期などのホルモン異常によるもので、リウマチによる症状なのか、ホルモン異常による症状なのか正しく診断をすることが自分の役目だと思っています。膠原病の診療ができる専門医は全国でも僅かで、それに比べ、リウマチを専門的に診れる専門医は増えていますが、決して数が多いわけではありません。知識や診療経験の豊富な専門医に診てもらうことが、治療の第一歩になりますので、患者さんは慎重にクリニック選びをおこなう必要があります。

患者さんの望む治療で病気と向き合うために

治療を進めるにあたり、患者さんとしっかり話をして治療のゴールを決めることに重きをおいています。患者さんがどんな生活を望み、将来的にどうありたいかで治療方法が異なります。特に関節リウマチは、残念ながら全員が全員完治を目指せるわけではなく、完治を求める場合、現状かなり高額な医療費を必要とする場合があります。その上、関節リウマチはご高齢の方の病気ではなく、実は若い女性が発症する病気で、当然早期治療をした方が関節を傷めずに済みますが、一般的には月々数万もの医療費を負担できる方は多くありません。最近では医療費を抑えられるバイオシミラー(後発品)を用いた治療もありますので、病気に対する向き合い方や、どのような治療を望むのか、患者さんとお話を重ね、患者さんに合う治療方法をご提案しています。これは、関節リウマチだけでなく、生活習慣病にも言えることで、患者さんお一人おひとりに合う治療を心がけています。極端な話ではありますが、夜間にお仕事をされている方に、昼夜逆転のない正しい生活を指導しても意味がありませんので、患者さんご自身がどのような生活を送り、どうありたいかを考慮した上で、治療方針を決めていきます。そうは言っても、あまりにも状態が悪く、ドクターストップを必要とする方もいます。長く病気とお付き合いするためには、患者さんご自身が頑張らないといけないことはどうしてもあります。医師が患者さんの病気を治すのではなく、「患者さんご自身で治す」という意識を持っていただくことが何よりも大事なことです。患者さんがしっかり病気と向き合い、医師はそのサポートに過ぎないとご理解いただけるよう努めています。

これから受診される患者さんへ

これまで長くお付き合いしてきた患者さんだけでなく、新たにこちらの地域に引っ越して来られる方にも便利に利用していただくため、私が院長に就任してから様々な改革をおこなってきました。HPの開設、電子カルテや予約システムの導入もその一部です。若い方にも受診し易いよう、待合室でお待ちいただく時間を短縮するために環境を整えてまいりました。これまで通り窓口でのご予約も承っていますが、ご本人ではなくてもご予約可能なシステムを導入しましたので、可能な限り予約システムをご利用いただきたいと思っています。急病の方、膠原病などの治療で免疫抑制をしている方は、風邪などの院内感染を防ぐためにも、順番を早めて診察をすることがあります。そのため、ご予約をいただいていても受診の順番が前後しお待ちいただくこともありますが、ご理解の上、時間帯予約をご利用いただけると幸いです。また、年齢関わらず、「体調が悪い時は、無理せずに自衛をして身体を休ませる」というのが基本です。その際は、早めにクリニックで受診し、定期的な健康診断によるチェックも欠かさずにおこなって欲しいと思います。

※上記記事は2019年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

小川 仁史 院長 MEMO

リウマチ専門医

  • 出身地:東京都
  • 趣味:読書、テニス、ゲーム
  • 好きな作家:小野不由美
  • 好きな映画:SFファンタジー系
  • 好きな言葉:病は気から
  • 好きなアーティスト:ビートルズ
  • 好きな場所:北アルプス

グラフで見る『小川 仁史 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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