東京ドクターズ  |  病院・クリニック・歯医者・動物病院の検索サイト

仲神 龍一 院長

RYOICHI NAKAGAMI

地域のかかりつけ医として、こころの窓口を目指して

東京大学医学部医学科卒業。同大学医学部付属病院に勤務。同大学助教を務めたのち、都立病院、民間病院で急性期の精神疾患を中心に診療に携わる。2025年5月に『曳舟こころのクリニック』を開院(東武スカイツリーライン「曳舟駅」より徒歩3分、京成押上線「京成曳舟駅」より徒歩1分)。日本精神神経学会認定 精神科専門医・指導医。

仲神 龍一 院長

仲神 龍一 院長

曳舟こころのクリニック

墨田区/東向島/京成曳舟駅

  • ●精神科
  • ●心療内科

適切なプライマリケアを身近なクリニックで

仲神 龍一 院長

「人の心」というものに興味を持ったことが最初でした。もう30年近く前のことになりますが、当時は脳科学が1つのブームになっていました。そのブームも手伝い、脳科学を学びたいと考え医師の道へと進み、在学中から心の病に強い関心を覚えるようになり、精神科医を志したのです。
精神科医になったのち、大学病院や市中病院で主に急性期の精神疾患を中心に診療を続けてきました。その中で、プライマリケアの重要性を痛感したのです。もっと早期に適切なケアを受けていれば、大変な入院をせずとも済んだかもしれない。そう考えたのは、1度や2度のことではありません。適切なプライマリケアを、もっと気軽に受けていただけるように。その思いが徐々に徐々に募っていき、この度の開業にいたったのです。

こころの窓口を目指して

仲神 龍一 院長

「こころの窓口」でありたい」と考えています。かかりつけ医として、プライマリの治療で可能なものは当然責任を持って診させていただきますし、より高度な専門的治療が必要と判断した場合には、しかるべき信頼の出来る医療機関へとご紹介する。もちろん、専門的な治療が一通り終われば、こちらで経過観察をしていくケースも出てくるでしょう。言わば、こころの病気の交通整理の役割を担っていきたいと思うのです。

うつ病や認知症をはじめとした様々な症状に対して、急性期の病院に長く勤めてきた経験がありますので、幅広い症状に対応できる自負は持っております。こころに不調を感じたら、どんなお悩みでも構いませんので、まずはお気軽にご相談いただければと思います。

患者さんの先々を見据え、適切な治療の組み立てを行うことが重要

仲神 龍一 院長

ガイドラインに沿った標準的な治療を提供することがまず第一です。標準的な治療で改善が思わしくない場合、専門的な治療を提供することになってきますが、その順番を違えないことが大切です。
治療においては「組み立て」が重要となります。例えば、クリニックでは提供できない専門的な治療として、電気けいれん療法があげられます。それを先々の選択肢として考慮しながら、今の患者さんの状態を仔細に診て、治療を組み立てていくことが大切なのです。私は長らく専門的医療を提供する立場におりましたが、紹介を受ける側としても、ガイドラインに則った治療を行なった上でなお症状が改善しない場合、その後の治療の選択を絞ることが可能となります。患者さんの先々を見据え、適切な治療をしていくことが何より重要なのです。

患者さんが地域の生活の中で心を回復する力を取り戻せるように

精神科の専門用語として、アウトリーチという言葉があります。少し歴史的な経緯をお話ししますと、いささか乱暴な言い方になりますが、日本の精神科では、病院に重症の患者さんを閉じ込めてしまうような治療が習慣となっていた時代があります。そうではなく、患者さんを地域の中で診ていくという概念がアウトリーチという言葉に集約されてきた流れがあるのです。本当に必要であれば、最低限の入院をし、回復が見られたら地域に戻り、クリニックを中心として日常生活をできるだけ崩すことのないように見守っていく。それは患者さんの早期の社会復帰を目指す上でも大切なことです。
もう1つ、私が診療理念として心に期しているのが、レジリエンスという言葉です。レジリエンスとは、「こころの回復する力」と言っていいでしょう。本来、人間はこころ自体が回復する力を持っていて、それが崩れてしまった状態が「病気」ということになります。その土台を回復するためにお薬を用いることもあれば、入院が必要な場合もありますが、こころそれ自体が回復する力を取り戻していくためにサポートすることこそが、地域のかかりつけ医の大きな役割と心得ています。

これから受診される患者さんへ

生物学的原因の症状をあえて「病気」と呼ぶのならば、それが病気かどうかわからない、クリニックに相談していいのか迷ってしまう。そんな時こそまずはご相談ください。病気でなければそれに越したことはありませんし、仮に病気であることがわかれば、適切な治療を提供し、早期に回復へと向かうサポートをさせていただきます。「いつもと違う」と少しでも感じられることがあれば、どうぞ遠慮なくご相談いただければと思います。

※上記記事は2025年2月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

仲神 龍一 院長 MEMO

精神科専門医

  • 出身地:愛知県
  • 出身大学:東京大学
  • 趣味・特技:音楽鑑賞/バイオリン
  • 好きな音楽:「印象派のクラシックが好きです」
  • 好きな場所:公園

仲神 龍一 院長から聞いた
『適応障害』

少しでもおかしいと思ったら気軽に受診を

適応障害とは、明確なストレス因が存在し、ストレス因から3か月以内にそのストレスから予測される範囲を超える苦痛が出現すること、というアメリカ精神医学会の診断がわかりやすいかと思います。実際の臨床の現場では、部署異動に伴い仕事内容が変わったり、支店や店舗の異動で「お作法」が違ったり、上司の異動でやり方が変わったなどの様々な外的な要因や、患者様の背景として自閉スペクトラム症や社交不安症があったり(以前、分析すると過敏性腸症候群が一番の根本的な背景であったケースもありました)、過剰適応となりやすいパーソナリティが原因であったりと内的な要因も様々で、多種多様な病状だと思っています。
また、なかなか受診まで至らないこと多く、すでに中等度以上のうつ病と診断せざるを得ない程病状が進んでいることあり、もっと早く受診すれば環境調整などの「軽い」診断書で改善に向かっていたと思われるのに、病状から休職などの「重い」診断書を書かざるを得ないケースも数多く経験しています。
「おかしいな」と自分で心配するレベルはもちろん、ご家族やご友人から心配”される”ようなレベルでも気軽に早めの受診をお勧めします。

グラフで見る『仲神 龍一 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

CLINIC INFORMATION