林 祥史 院長
YOSHIFUMI HAYASHI
「脳神経に強みを持ったかかりつけ医」として幅広いお悩みに対応
東京大学医学部医学科卒業。医療法人鉄蕉会 亀田総合病院(初期研修/脳神経外科後期研修)を経て、医療法人社団KNI北原国際病院にて脳神経外科専門医取得。同病院 脳血管内治療部長を務めたのち、Sunrise Japan Hospital Phnom Penh(カンボジア)院長に就任。脳神経外科部長、総合診療部長を兼務。帰国後、医療法人社団KNI北原国際病院 副院長、院長職を歴任。2024年11月1日、『けやき脳神経リハビリクリニック』を開院(東急目黒線 「不動前駅」から徒歩6分、JR山手線「目黒駅」から徒歩12分)。
林 祥史 院長
けやき脳神経リハビリクリニック
目黒区/下目黒/不動前駅
- ●脳神経外科
- ●内科
- ●リハビリテーション科
- ●健診・検診
あなたの身近な脳神経外科専門医として
医師を志したのは、誰かの役に立ちたいという思いがあったからでした。困っている人を助けるということが、目に見えてよくわかるのが医師という職業だったのです。脳神経外科を選択したのも、この分野が命に直結することが大きいことが理由でした。また、まだ解明されていない脳科学の神秘的な部分に関わりたいということも選択を後押ししたように思います。
私が籍を置いていた医療法人社団KNI北原国際病院は、日本の優れた医療を海外に提供するプロジェクトに取り組んでいました。その一環としてカンボジアの病院(Sunrise Japan Hospital Phnom Penh)の設立に携わり、新病院開設後は院長に就任し、脳神経外科部長・総合診療部長を兼務してきました。5年間の滞在の中で、現地の患者さんもそうですが、言葉も文化も教育のバックグラウンドも異なるスタッフのみんなを1つのチームにしていくという貴重な経験を積むことができました。はからずも、この度の『けやき脳神経リハビリクリニック』の開院にあたり、当時のことを思い出すこともあります。こちらはまだ始まったばかりですけども、みんなが同じ方向を向いて作り上げていくというところは共通していて、大変であると同時に、楽しみであり充実感を感じています。
『けやき脳神経リハビリクリニック』は2024年11月に開院を迎えました。これまで病院において、急性期の脳神経外科疾患の患者さんを多く診てきたわけですけども、救急に来られる前の予防の部分や退院後・手術後のフォローの部分で、もっと多くのことができるのではないかと感じていました。クリニックというフィールドであれば、生活支援の部分も含めて患者さんとよりしっかりと向き合えると感じ、この度の開業にいたったのです。
充実したリハビリ体制。各種保険でリハビリ通院が可能
まだ開院から日が浅いのですが、脳卒中の後遺症のある方、頭痛で悩んでいる方などを中心に多くの方にご利用いただいています。頭痛に関しては10代~40代の、比較的若い方からのご相談が多いのですが、脳卒中のご相談、リハビリについても、しっかり治して復職したいという方が来られており、比較的若い方が多い印象があります。
繰り返しになりますが、当院では脳卒中の後遺症のある方、およびの脳の病気の疑いのある方、頭痛に悩む方、そして物忘れの心配のある方などを主たる対象として診療を行っています。このうち、物忘れにつきましては、認知症があっても、生活の質をできる限り落とすことなく、日常を過ごしていただくことに力を入れています。認知症の対応ではお薬はもちろんですが、生活の相談も大切ですし、それに加えてリハビリテーションが大きな意味を持ってきます。初期の認知症、軽度認知機能障害(MCI)の段階では、適切なリハビリテーションを行い、生活環境を改善すると“元に戻っていく”というデータもあるのです。当院は認知症予防のプログラムであるコグニサイズ、シナプソロジーの認定施設となっており、脳を刺激する専門的なトレーニングを提供しています。
リハビリテーションと聞くと、整形外科をイメージされる方が多いかもしれません。実際のところ、私どものような脳神経外科のクリニックでリハビリ施設を有しているところはかなり珍しいと思われますが、急性期病院においては脳の病気になるとリハビリをした上で退院されるのが一般的です。ただ、病院の場合、保険診療のルール上、「180日以内」という制限があるため、まだリハビリをした方が良い方でも十分なリハビリを行うことができず退院となり、困っている方が多くおられます。当院では180日以降でも必要であれば外来リハビリテーションを提供しており、その不足しているリハビリテーションを地域のクリニックとして補っていくのが、当院の大きな役割と考えています。
MRIによる即日検査・診断が可能
『けやき脳神経リハビリクリニック』では、受診当日のMRI検査が可能となっており、結果説明までその日のうちにご案内できます。日本における脳の精密検査の第一選択肢がMRIです。CTなど他の検査と比較しますと、被ばくすることなく脳の細かい部分まで観察でき、また脳内の血管の傷んでいる箇所まで把握できます。
特に頭痛診療においては、重大な疾患のスクリーニングに加え、多様な頭痛の原因の特定にMRI検査は非常に重宝します。その頭痛診療ですが、新しい時代に入ったと言っても過言ではないでしょう。片頭痛の治療薬の選択も以前に比べれば豊富になっており、脳神経外科医など、限られた専門の医師のみ扱える治療薬も登場しています。耐えられない頭痛を抱えた方、痛み止めの薬が手放させないという方も、QOLの劇的な改善が期待できますので、一度ご相談いただければと思います。
当院ではMRIを活用した脳ドックも実施しています。症状はなくとも、ご家族に脳の病気を患った人がおられる方や、生活習慣病などをお持ちで、そのリスクが心配、という方にご利用いただいています。当院の脳ドックは、AI技術により脳の萎縮具合が把握できるシステムを取り入れています。認知症のリスクがどの程度あるのかを把握できるものになっていますので、ご心配な方はこちらもご検討いただければと思います。リスクがわかれば、日々の食事や運動など、生活習慣への認識が変わってくることが期待できます。この点においても脳ドックはお役に立てるものになると考えています。
1人ひとりの患者さんに適した診療を
おひとりおひとりと丁寧にお話をし、明日からの行動に生かしていただけるようにと考えながら日々の診察を行なっています。脳の病気や頭痛、そのリスクである生活習慣病にとって、食事や運動が大切であることは言うまでもないことです。しかし、医療者の側が一方的に話を進めても、実際に行動に移していただけるとは限りません。お話をしながら、例えば、「甘いものがどうしても食べたい」ということであれば、それをフルーツにしてみましょうか、といったように、その方の考えを尊重しつつ、少しでも改善できるような提案を心がけています。1人ひとりの方としっかり向き合い、実際に行動を変えていただけるよう、前向きになっていただけるような心のこもった診療を心がけています。
これから受診される患者さんへ
頭痛に関しては特に顕著だと思われますが、痛みを我慢するのが常態となり、悩んではいても病院に行ったことがない、という方が少なくないと思われます。私たちは、そうした方々が気軽に通院できるクリニックを目指しています。頭痛やめまい、物忘れなどでお困りの方は、どうぞお気軽にご相談にいらしてください。
※上記記事は2024年11月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
林 祥史 院長 MEMO
脳血管内治療専門医 /脳神経外科専門医
- 出身地:兵庫県
- 出身大学:東京大学
- 趣味・特技:テニス、旅行
- 好きなこと:ダイビング、お笑い番組の鑑賞
- 好きな観光地:沖縄、東南アジア
- 座右の銘:「精力善用」「自他共栄」
林 祥史 院長から聞いた
『脳梗塞[脳血栓]』
言葉が出にくい、手足の麻痺、顔がゆがむなどの症状を自覚されたら、一刻も早く病院に
脳梗塞はいくつかのタイプに分かれます。このうち、動脈硬化が起きて、脳の血管自体が狭くなっていたところに小さな血の塊(血栓)が詰まって起こるものを血栓性脳梗塞と呼びます。血栓性の脳梗塞は再発のリスクが高いことが特徴です。問題が起こった血管だけではなく、他の部位の血管も動脈硬化による影響を強く受けていることが考えられますので、動脈硬化の治療や高血圧、高脂血症、糖尿病など、生活習慣病の治療をしっかり続けていかなくてはなりません。また、脳の病気全般に言えることですが、リハビリをすることで神経が活性化し、症状が改善するということがわかっていますので、治療と並行し、リハビリをしっかり行っていくことも大切です。
グラフで見る『林 祥史 院長』のタイプ
どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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