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上野 智敏 院長

TOSHIHARU UENO

腎臓・リウマチ・膠原病の診療を柱に内科全般に対応。専門医としてもかかりつけ医としても両方で患者さんを支えていく

鹿児島大学医学部医学科卒業。筑波大学大学院修了。虎の門病院などで腎臓内科、リウマチ、膠原病を専門に経験を積み、板橋区中板橋にて開業(東武東上線「中板橋駅」北口より徒歩1分)。

上野 智敏 院長

上野 智敏 院長

板橋腎・リウマチ隼聖クリニック

板橋区/中板橋/中板橋駅

  • ●内科
  • ●腎臓内科
  • ●リウマチ科
  • ●皮膚科

腎臓・リウマチ・膠原病の診療をひとつのクリニックで

上野 智敏 院長

2023年8月に『板橋腎・リウマチ隼聖クリニック』を開設させていただきました上野智敏と申します。当院では腎臓内科、リウマチ・膠原病科の2つの科の専門的な診療をひとつの診療所でおこなっている点が特徴です。腎臓病やリウマチ膠原病は普段お元気に過ごされていても実は水面下で発症して進行していることがある病気で、健康診断の尿検査や血液検査でたまたま見つかったり、なんとなく疲れが取れない、朝起きたときに関節に違和感があるけど病院に行くほどではない、といった軽い症状で見過ごされていることも多い疾患です。

私が腎臓病とリウマチ膠原病の両方の専門医を志すようになったきっかけは、研修医時代に担当させてもらったリウマチ患者さんとの出会いです。私がリウマチ膠原病科で担当していたリウマチ患者さんが、リウマチだけでなく腎機能も悪化したことがありました。原因は関節リウマチによる長期間の炎症の結果として起こった腎アミロイドーシスという腎臓病でした。私もちょうどリウマチ科の研修を終えて腎臓内科に移るタイミングでしたので、腎臓内科でもその患者さんを担当させてもらい、1人の患者さんを2つの科にわたって診療するという機会に恵まれました。腎臓内科でその患者さんは、腎臓の組織を顕微鏡で見て診断をする「腎生検」という検査を受け、正確な診断と集中的な治療によって腎機能の悪化を食い止めることができました。
このときに経験したリウマチ膠原病と腎臓病の深い関わりに大きな関心とやりがいを感じ、腎臓病とリウマチ膠原病の両方を診ることができる医師になりたいと思うようになりました。(私が医師になって初めて書いた論文もこの経験をまとめたものでした。Ueno T et al. Nephrol Dial Transplant. 2012 Feb;27(2):633-9.)

また同時に、腎臓の組織・細胞を顕微鏡で見て病気の原因を明らかにしていく病理学にも大きな関心をもったため、臨床医としてのキャリアをいったん離れ、筑波大学大学院に入学し、腎病理の世界的な権威である長田道夫先生のご指導のもと、腎臓病(蛋白尿)の発生メカニズムの研究に4年間没頭しました。(Ueno T et al.Kidney Int. 2013 Jun;83(6):1065-75.)

その後、虎の門病院腎センター・リウマチ膠原病科で再び臨床医として研鑽を積ませていただき、その後も複数の医療機関での経験を経て、腎臓内科とリウマチ科を同時に診ることができるクリニックを作りたいという長年の思いがようやく実現し、現在に至ります。
自身の研究テーマである腎病理は現在も私のライフワークになっており、診療の傍ら腎病理に関する講演をしたり、書籍を執筆したりしています。

リウマチ・膠原病診療の「最初の窓口」であり、「治療もおこなう病院」として

上野 智敏 院長

リウマチ・膠原病と腎臓病には深い関わりがあることをお話しましたが、関節リウマチの初期症状の代表的なものに、「朝起きたときに手足のこわばりを感じる」というものがあります。他にも、関節の痛みに加え皮膚のトラブルや倦怠感や口内炎等がある方、ご家族にリウマチや膠原病患者さんがいるので自分も同じ病気にならないか心配されている方など、受診される患者さんのお悩みはさまざまです。
ですが、たとえこれらのリウマチ・膠原病が疑われるような症状があったとしても、いきなり大学病院などの大きな病院を受診するのは少し勇気がいることだと思います。その点、当院のような診療所であれば、あまり身構えることなく受診しやすいのではないでしょうか。
まずは患者さんのお話をよくお聞きして(問診)、どの関節にこわばりや痛みがあるのか、どの関節が腫れているのか・変形しているのかを確認し(視診・触診)、必要があればレントゲン検査や血液検査などを実施したうえで適切な診断に結びつけます。その後ほとんどの患者さんが当院でそのまま治療を行いますが、より詳しい検査が必要な場合は大学病院などへご紹介させていただくこともあります。いずれにしても「患者さんが今一番困っているお悩みを解決する」ことに重点を置き、患者さんにとって最良の解決策を一緒に考えながらご提案したいと考えています。

腎臓のスペシャリストとして患者さんに寄り添い、支えていく

上野 智敏 院長

リウマチや膠原病は関節の痛みなど何らかの症状があって受診される患者さんが多いのに対して、腎臓の病気は初期にはこれといった症状が現れないことが一般的です。健康診断の尿検査でたまたま異常がでたり、腎機能の数値に異常がみられたりして、「症状は特にないけど検査で異常があったので受診しました」という患者さんがほとんどです。それもそのはずで、腎臓はかなり悪くならないと症状が現れない臓器だからです。あくまでイメージですが、腎臓の機能を100点満点で表すとしたら、20点以下になってようやく体のだるさやむくみなどの症状が出始めます。そして、困ったことにいちど悪化した腎機能はほとんどの場合、もとに戻らないというのも特徴で、腎機能が15点を切る頃には、血液透析などの腎臓の代わりをする治療法を検討し始めなくてはいけません。透析療法はその後の日常生活にも大きな影響を与えるため、腎臓病は早期発見と早期介入が非常に大切なのです。一口に腎臓病といっても様々な種類があり、加齢や高血圧や糖尿病といった生活習慣病を背景に起こるものや、漢方薬や市販のサプリメントなどで腎臓を傷めてしまう場合、さらに、リウマチ膠原病によって腎臓が悪くなってしまうことも決して珍しいことではありません。それらをきちんと見極めながら、適切な治療につなげていくことが自分の強みだと思っています。腎臓病は一生の病気です。今ある腎機能を少しでも長持ちさせ、透析導入に至らないよう、栄養指導やお薬を適切に組み合わせながら患者さんをしっかりサポートさせていただきます。

丁寧な説明を心がけ、患者さんお一人お一人に最も適した治療を

腎臓の病気は初期にはほとんど症状がありませんので、患者さんとしては「なぜ検査をしなければいけないのか」「なぜ治療をしなければならないのか」がよく分からないまま治療が進んでしまうことがないよう、診察の際は「この検査で何が分かるのか」「なぜ腎臓を守ることが大切なのか」をできるだけわかりやすくご説明して、治療する目的を丁寧にお伝えするようにしています。同じ腎臓病でもその患者さんの生活背景や体質は様々であり、どなたにも同じ治療をするのではなく、お一人お一人とゆっくり向き合いながら、それぞれの患者さんに最も適した治療を行いたいと考えています。

これから受診される患者さんへ

当院は腎臓・リウマチ・膠原病に対する専門的な診療を行うクリニックとして、これらのご病気にお悩みの患者さんが健やかな毎日を過ごしていただけるよう、スタッフ一同、誠心誠意尽くしていまいります。また、地域の「かかりつけ医」として日常的な風邪や腹痛、動悸、息切れ、めまい、貧血などの症状で受診していただくのはもちろん、「何科を受診したらよいのかわからない」と迷ってしまうような症状もお気軽にご相談いただければと思います。

患者さんのお悩みに丁寧に耳を傾け、必要であれば検査をして診断・治療をおこない、より詳しい検査が必要であれば基幹病院へご紹介するなど、患者さんの悩みや不安が一日も早く解消されるよう力を尽くしたいと思います。

※上記記事は2024年7月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

上野 智敏 院長 MEMO

総合内科専門医 /腎臓専門医 /透析専門医 /リウマチ専門医 /その他

  • 出身地:福岡県
  • 出身大学:鹿児島大学医学部医学科

上野 智敏 院長から聞いた
『膠原病・リウマチ』

発症から2年以内に治療をスタートすることが大事

関節リウマチは、手足のこわばり、しびれ、むくみ、痛みなどが生じる病気です。40歳代の女性に多くみられる傾向があるものの、どの年代でも発症する可能性があり、手や足の指といった体の端の部分の関節から症状が現れるという特徴があります。

最近の研究では、膠原病・リウマチの症状が最初に現れてから2年以内に治療を開始することで、関節予後が改善するとの報告があります。また、膠原病・リウマチによく似た症状が出る他の病気もあるため、原因を正確に診断し、適切な治療につなげていくことが大切です。

グラフで見る『上野 智敏 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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