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小俣 貴靖 院長

TAKAYASU OMATA

お子さん第一の環境づくり、そしてすべての年齢の方に対して、早期発見を心がける。

大学卒業後、大学に残って研修医をした後、日本赤十字社医療センター、横浜の病院にて研鑽を積み、「千歳船橋」徒歩2分の地に『おまた眼科』を開設。

小俣 貴靖 院長

小俣 貴靖 院長

おまた眼科

世田谷区/桜丘/千歳船橋駅

  • ●眼科
  • ●小児眼科

子供の頃から目指した医学、誰にも真似できない技術を身につけたい。

小俣 貴靖 院長

僕の親類縁者には、医者や看護師など医療関係者が誰一人いませんでしたが、子供の頃から医学に興味をもっていました。小学校の自由研究で、どの臓器がどこに位置してこんな機能がある、というのを絵で描いて発表したこともありましたね。高校生になると、「何かひとつ誰にも真似できない技術を身につけて、且つ人の役に立つ仕事をしたい」と思うようになり、理系でそれができるのはやはり医学系だと、医者になることをはっきり意識するようになりました。その後、順天堂大学医学部に入学。大学時代は学ぶ内容がどれも本当に楽しくて、この道を志してよかったと心底実感しましたね。

最初は内科に興味があったのですが、大学でのいろいろな科の勉強を通して、以前から感じていた“誰にも真似できないこと”をしたいという思いから眼科を選びました。眼科ってすごく特殊で、非常に細かく小さいことから全てを判断するんですね。例えば、もし患者さんが見にくいよいう訴えで来られた時に眼底に出血があれば糖尿病かな?高血圧かな?視神経に障害があれば緑内障かな?炎症かな?って思うんです。他の科で神経を診ることはないと思うんですね。眼科は外科的要素と内科的要素がミックスされているので、そのどちらも体験できることが魅力的でもありました。

大学卒業後2年間は大学に残って研修医をして、その後、日本赤十字社医療センター眼科の勤務医になったとき、当時部長を勤めていた浜中先生と出会ったんです。患者さんとの接し方、診察、医師としてのノウハウを全て教えていただき、僕の眼科医師人生に大きな影響を与えてくださいました。日赤医療センターでの10年間の勤務を経て、横浜の病院で3年勤め、2011年の7月に当クリニックをオープンしました。

お子さん第一の環境づくり。

小俣 貴靖 院長

日赤医療センター時代に未熟児網膜症のレーザーを担当していて、お子さんと接する時間が長かったこと、そしてもともと子供がすごく好きなこともあり、お子さん第一の環境づくりを心がけました。小児を意識して待ち合い室にはキッズコーナーを、トイレにはオムツ替え台も設けています。お子さんの目は、今から80年も90年も生きていく訳なので、特に大事にしていきたいと感じています。

診療では、すべての年齢の方に対して、早期発見を心がけています。その1つとしてOCT(目のCT)を設置しています。
例えば、40歳以上の方ですと、5%が緑内障だといわれています。緑内障は症状がないので気づかないことが多い。昔は、診て、眼圧を計って、神経を診て、視野を調べて、すべて問題なければOK、という手順が必要だった。しかし、OCTを使えば「この人の視神経はだいぶダメージ受けているな。どの程度かな?」というのが一発でわかり、早期発見につながる。視神経は4割くらいダメージを受けないと視野に現れてこないので、その前に手を打てるんです。

画像をお見せしながら細かく説明。

小俣 貴靖 院長

画像をお見せしながら細かく説明することです。理解しないで通っていただくのは申し訳ないので、納得いただくまで長くお話しすることもあります。単に「白内障」と言われても程度がわかりませんよね。でも、写真で見れば「ここがこれくらい濁っているんだ」と一目でご理解いただけます。

白内障は水晶体の病気なので、濁った水晶体を取り替えてしまえばいい。これは神経じゃないからできることなんです。
ところが、緑内障の場合は視神経なので代替えがありません。視神経にダメージを受ける一番の原因は眼圧の高さ(目の固さ)。眼圧が高いと、パーンと張っている状態だといえます。要は、映画のスクリーンが張っているようなものですね。緑内障の治療で目薬を差すのは眼圧を下げるためで、下がりきらないときは手術が必要になります。ただし、強制的に眼圧を下げてしまうので、正常の方は10~21ある圧力が、ときに4や3、0に下がってしまうこともあります。眼圧が下がると、張っていた状態がふにゃふにゃになり、見えなくなる。映画のスクリーンがふにゃふにゃになると、映像が映らなくなりますよね。それと同じで、手術後は見え方が5割くらいになることもあります。逆に、よく見えるようになったときは、再び眼圧が上がってパーンと張ってきたということ。見え方と眼圧は反比例する訳なんですね。
こういったことを、図や画像をお見せしながら細かく説明しています。

また、この病気にはこういう可能性があるよ、と症例的なことで見通しをお話しするようにしています。視野だったら半年に1度くらい診ていきたい、眼圧は1~2カ月に1度くらい・・・など。プランを明確にお伝えすることで少し不安が取れると思うんですよね。

眼科でも必要な定期的なメンテナンス。

ご相談内容は結膜炎やものもらい、3歳児健診では弱視、斜視が多いですね。夏には流行り目などの症状も増えます。赤ちゃんの目やにや涙の症状に対しての相談もあり、涙道を広げる治療も行っています。
中でも、結膜炎の患者さんは結構多いですね。家では手をよく洗って、タオルは別のものにする。ひどい場合には手をアルコールでふいて、せんたくものも別に・・・などアドバイスしています。
また、症状に関係なく、目に触らないことが大事です。こすったり触ることによって、中の硝子体が動いて網膜剥離になる可能性もある。実際に、僕ら眼科医師はあまり触らないんですよ。

眼科でも定期的なメンテナンスは必要です。特に、10代のお子さんは半年に1度視力をチェックしたほうがいいですね。10代は背が伸びる時期で、目(眼球)も少し大きくなり近視化するため、最も目が悪くなる時期なんです。
他にも、緑内障の方で視野への影響が少なく眼圧もコントロールできている場合は、点眼薬を使って3カ月に1回くらいの割合で。どうしても眼圧が不安定だとか、視野が結構欠けてる場合は、月1回ですね。ちなみに、緑内障には「遺伝」「血圧が高い」「血圧が低い」「女性」「冷え性」「頭痛持ち」「眼圧高い」「近眼」という、8つのリスクファクターがあります。僕らは遺伝を断ち切れないですし、性別も変えられません。近視も治せない。できることは、眼圧を下げて長持ちさせることしかありません。治療というよりは予防になりますが、定期的に来ていただくことで進行を遅らせることができます。
白内障の場合は急に悪くなることはないので、1年に3~4回くらい。ただ、出血があるとか、血管が詰まっているなどの眼底疾患の場合は月1回メンテナンスに来ていただければと思います。

これから受診される患者さんへ。

目は一生もの、しかも2つしかないので、やはり大事にしていただきたいですね。メンテナンスとして最低でも半年に1度くらいは、何もなくてもチェックしに来てください。
目が赤い、ゴロゴロする、目やにが多い、ものもらいができたなど、異変を感じたらすぐ診せていただければと思います。
また、繰り返しになりますが、緑内障は症状がなく、見えなくなったときにはかなり進行しているので、定期的にチェックされることをおすすめします。区の健診も受けられたほうがいいですよ。

緑内障や白内障のほかに、先日、IPS細胞でも話題になった「加齢黄斑変性症」も最近増えています。欧米だと失明の原因第1位の病気で、日本でも3~4位くらいまで上がってきています。江戸時代など野菜や魚を食べている時代にはなかったのですが、食事が欧米化して肉食になったことで老廃物が溜まるようになったのです。
また、糖尿病は失明の原因1位~2位なので、糖尿病の傾向がある方は定期的な眼底検査が必要です。統計的には、糖尿と診断されて5年経つと、7割の方に出血が現れます。最初は端っこで出血するため気づかず、だんだん真ん中に集まり、蓄積されて見えなくなってしまう人が多いんです。糖尿病と診断された方は、症状がなくても定期検診が必要ですね。

※上記記事は2014年11月に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

小俣 貴靖 院長 MEMO

  • 出身地:山梨県
  • 趣味・特技:読書、ウォーキング、スキー、スケート
  • 愛読書:東野圭吾の作品全般(『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『秘密』『新参者』など)
  • 好きな映画:A.I.
  • 好きな言葉:継続は力なり
  • 好きな音楽:日本のロック(吉川晃司、BOØWYなど)
  • 好きな場所:沖縄、新潟

グラフで見る『小俣 貴靖 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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