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10個の電子カルテを比較!それぞれの特徴や選ぶ際の注意点を解説

「電子カルテが多くてどれを使えばよいのかわからない」

「それぞれの電子カルテの特徴を知りたい」

このようなお考えをお持ちではないでしょうか。

そこで、この記事では10個の電子カルテを比較します。

特徴や料金などを一覧で比較しているので、ぜひ参考にしてみてください。

電子カルテ比較表

ここでは、10個の電子カルテについて、以下の4つの観点を比較します。

  • 特徴
  • 料金
  • オンプレミス型/クラウド型
  • レセコン

まずは、表でチェックしてみてください。

特徴 料金 オンプレミス型/クラウド型 レセコン
CLIUS オンライン診療機能を搭載したクラウド型電子カルテ 初期費用:200,000円
月額費用:12,000円
クラウド型 レセコン一体型
エムスリーデジカル AI自動学習機能でカルテ入力時間を80%削減 初期費用:無料
月額費用:税抜9,800円〜
クラウド型 ORCA連動型
CLINICSカルテ 予約・問診・診察・会計を一元管理 初期費用:有料(要問い合わせ)
月額費用:税込40,000円〜
クラウド型 レセコン一体型
Medicom-HRf 40年以上の実績を誇るカルテ 要問い合わせ オンプレミス型 レセコン一体型
きりんカルテ 豊富な機能が追加費用なしで標準搭載 無料
※別途「日レセクラウド」の費用が必要
クラウド型 ORCA連動型
セコム・ユビキタス電子カルテ セコムによる安全・安心なセキュリティ体制 要問い合わせ クラウド型 ・ORCA
・ML-A
Qualis Cloud 多機能なのに直感的な使い心地 要問い合わせ クラウド型 レセコン連動型
m-KARTE わかりやすく見やすいレイアウト 要問い合わせ クラウド型 レセコン一体型
BrainBoxCloud リアルタイム処方チェックを実現 要問い合わせ クラウド型 レセコン一体型
Dynamics 医師が現場目線で開発した電子カルテ 初期費用:352,000円(税込)※初年度合計
月額費用:11,000円(税込)
オンプレミス型 レセコン一体型

電子カルテの比較10選

ここからは、先ほど紹介した10個の電子カルテについて、特徴や機能を中心に詳しく見ていきましょう。

  • CLIUS
  • エムスリーデジカル
  • CLINICSカルテ
  • Medicom-HRf
  • きりんカルテ
  • セコム・ユビキタス電子カルテ
  • Qualis Cloud
  • m-KARTE
  • BrainBoxCloud
  • Dynamics

①CLIUS

項目 内容
特徴 オンライン診療機能を搭載したクラウド型電子カルテ
主な機能 WEB問診
予約機能
オンライン診療/在宅診療
バックアップ
薬用量機能
初期費用 200,000円
月額費用 12,000円
運営会社 株式会社DONUTS
ホームページ https://clius.jp/

1個目は、CLIUSです。

CLIUSには、オンライン診療機能が搭載されています。

そのため、家の周りに全く病院がない場合でも、一定の医療の質を担保することができます。

公式HPはこちら

②エムスリーデジカル

項目 内容
特徴 AI自動学習機能でカルテ入力時間を80%削減
主な機能 M3 DigiKar モバイル
検査結果ビューアー
適応症の自動学習(AI)
iPad手書きカルテアプリ
処置行為自動学習(AI)
処方監査オプション
初期費用 無料
月額費用 税抜9,800円〜
運営会社 エムスリーデジカル株式会社
ホームページ https://digikar.co.jp/

2つ目は、エムスリーデジカルです。

AIが自動で学習するため、症名の入力やセットで入力すべき事項を自動で入力してくれるようになります。

これにより、80%もの時間を削減できるため、スタッフの診療の質はかなり高まるでしょう。

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③CLINICSカルテ

項目 内容
特徴 予約・問診・診察・会計を一元管理
主な機能 受付管理
患者登録
テンプレート・セット登録
ファイル管理
適応症・投与量チェック
会計
初期費用 有料(要問い合わせ)
月額費用 税込40,000円〜
運営会社 株式会社メドレー
ホームページ https://clinics-cloud.com/karte

3つ目は、CLINICSカルテです。

電子カルテ以外にも予約や問診、会計などの機能も搭載されているため、様々な用途を1つのツールでカバーできます。

公式HPはこちら

④Medicom-HRf

項目 内容
特徴 40年以上の実績を誇るシェアNo.1カルテ((株)矢野経済研究所調べ 2021年9月)
主な機能 リアルタイムチェック
病名予測と自動置換・照合
算定アシスト標準搭載
時系列・分割表示
複数条件・テキスト検索
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
運営会社 PHCホールディングス株式会社
ホームページ https://www.phchd.com/jp/medicom/clinics/mchrf

4つ目は、Medicom-HRfです。

最もシェアを獲得している電子カルテの1つであり、実績については申し分ありません。

リアルタイムチェック、病名予測、算定アシストなど、便利な機能が多数搭載されています。

公式HPはこちら

⑤きりんカルテ

項目 内容
特徴 豊富な機能が追加費用なしで標準搭載
主な機能 日レセクラウドとの連携
予約機能
在宅機能
自由診療機能
画像撮影アプリ
初期費用 無料 ※別途「日レセクラウド」の初期費用がかかります
月額費用 無料 ※別途「日レセクラウド」の月額費用がかかります
運営会社 PHC株式会社
ホームページ https://xirapha.jp/

5つ目は、きりんカルテです。

きりんカルテ自体の機能は無料で使える一方、豊富な機能が標準で搭載されているため、使い勝手の良い電子カルテです。

日レセクラウドとの連携により、レセプト業務が効率化される点も大きなメリットだといえるでしょう。

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⑥セコム・ユビキタス電子カルテ

項目 内容
特徴 セコムによる安全・安心なセキュリティ体制
主な機能 外来機能
入院機能
在宅機能
カルテ入力支援ツール
レセコン連携
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
運営会社 セコム医療システム株式会社
ホームページ https://medical.secom.co.jp/it/karte/ubiquitous/

6つ目は、セコム・ユビキタス電子カルテです。

セコムが開発している電子カルテであり、セキュリティ対策は万全だといえます。

レセコンとも連携しているため、請求業務が効率化され、スタッフの負担軽減につながるでしょう。

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⑦Qualis Cloud

項目 内容
特徴 多機能なのに直感的な使い心地
主な機能 診療アラーム
付箋機能
会計
受付一覧
音声入力
処方チェック
予約機能
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
運営会社 株式会社ビー・エム・エル
ホームページ http://www.bml.co.jp/business/system.html

7つ目は、Qualis Cloudです。

直感的に使うことができるため、電子機器に慣れていない人でも問題なく扱うことができるでしょう。

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⑧m-KARTE

項目 内容
特徴 わかりやすく見やすいレイアウト
主な機能 患者情報管理
カルテナビゲーター
モニタリング機能
処方チェック
予約業務
院内コミュニケーション
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
運営会社 株式会社LSIメディエンス
ホームページ https://www.medience.co.jp/mkarte/index_mkarte.html

8つ目は、m-KARTEです。

レイアウトが非常にわかりやすいため、スムーズに使うことができるでしょう。

スムーズに使うことができれば、業務の効率化が図れるため、スタッフの生産性の向上が図れます。

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⑨BrainBoxCloud

項目 内容
特徴 リアルタイム処方チェックを実現
主な機能 AI学習による提案や予測
豊富な医薬品データベース
クロルプロマジン換算機能
文書作成支援機能
過去カルテ・SOAPソート表示
複数患者カルテの切替表示
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
運営会社 株式会社 湯山製作所
ホームページ https://www.yuyama.co.jp/product/products/karte_cloud.html

9つ目は、BrainBoxCloudです。

AIが搭載されているため、自己学習により自動で入力されるようになり、業務が効率化されるでしょう。

公式HPはこちら

⑩Dynamics

項目 内容
特徴 医師が現場目線で開発した電子カルテ
主な機能 処方チェック機能
血圧、検尿、血液検査の時系列グラフ表示
薬歴表示
受付機能
患者検索機能
病歴などの患者情報の記録
備忘録、サマリー記録
画像ファイリング機能
初期費用 352,000円(税込) ※初年度合計
月額費用 11,000円(税込)
運営会社 株式会社ダイナミクス
ホームページ https://www.superdyn.jp/

10個目は、Dynamicsです。

医師が作成した電子カルテであり、現場目線で作られています。

現場でカルテを操作する上で、どのような機能が必要かを考え、具現化したものになっています。

公式HPはこちら

電子カルテを選ぶ際の注意点

電子カルテを選ぶ際には、3つの注意点があります。

  • 操作しやすいか
  • 安定性があるか
  • 他のシステムとの連携がしやすいか

操作しやすいか

1つ目は、操作しやすいかです。

操作しやすければ、業務がスムーズに進められるようになります。

業務がスムーズに進められると、患者さんを待たせる時間も減るため、患者満足度の向上につながるでしょう。

操作しやすいかどうかは、試しに使ってみて確認することをおすすめします。

安定性があるか

2つ目は、安定性があるかです。

電子カルテが安定的に起動しなければ、業務に支障が出る可能性があります。

業務に支障が出てしまうと、患者さんにも影響することになるため、なるべく避けることが重要です。

しかし、安定性があるかを製品仕様だけをみて判断するのは難しいです。

そこで、すでに電子カルテを導入している施設を見学したりサポート体制を確認したりするのがよいでしょう。

他のシステムとの連携がしやすいか

3つ目は、他のシステムとの連携がしやすいかです。

電子カルテは、ただ紙カルテを電子化しただけでなく、医療機関のデジタル化において中心的な役割を果たします

そのため、予約システムや会計システム、薬剤情報、検査システムなどと連携できると、業務の効率化に繋がります。

まとめ

今回は、10個の電子カルテについて、料金やオンプレミス型/クラウド型、レセコンとの連携など、重要なポイントを中心に比較しました。

それぞれの電子カルテの特徴が異なり、自分が欲しいと考えている電子カルテのイメージがついたのではないでしょうか?

ぜひ、今回の内容を参考に、電子カルテを選定してみてください。