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【2022年版】電子カルテのシェアランキング!2つのランキングを比較!

「どんな電子カルテを使えば良いのだろう?」

「どの電子カルテがおすすめなのだろう?」

そう考えた際に、電子カルテのシェアランキングが参考になるはずです。

そこで、今回は電子カルテのランキングを2つ紹介します。

記事の後半では、ランキングで上位に位置している電子カルテの特徴や電子カルテの選び方も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

電子カルテのシェアランキングは?2つのランキングを紹介

ここでは、最新の電子カルテシェアランキングを2つ紹介します。

それぞれどんな電子カルテがランキング上位に入っているのかをご覧ください。

 

クリニック向け電子カルテ実態調査
(引用:【2022年版】クリニック向け電子カルテ購入シェアランキング

電子カルテ・ICT導入に関するアンケート2021
(引用:第16回 【医師390人に聞いた】電子カルテ導入シェアランキング2021速報!
1位 エムスリーデジカル(M3 Digikar) PHC(Medicom シリーズ)
2位 PHC(Medicom-HRV) ユヤマ(Brain Box シリーズ)
3位 ビー·エム·エル(Qualis/Medical Station Clinic) ダイナミクス(Dynamics)
4位 ユヤマ(Brain Box/Brain Box Cloud) エムスリーデジカル(M3 DigiKar)
5位 富士通Japan(HOPE LifeMark-SX/HOPE LifeMark-SX Cloud) シィ・エム・エス(Doctor’s Desktop3)
6位 ダイナミクス(Dynamics) 富士フイルムヘルスケアシステムズ(Hi-SEEDシリーズ)
7位 ラボテック(SUPER Clinic) 富士通Japan(HOPE シリーズ)
8位 NTTエレクトロニクステクノ(movacal.net) キャノンメディカルシステムズ(TOSMEC シリーズ)
9位 メドレー(CLINICS) ラボテック(SUPER Clinic)
10位 キャノンメディカルシステムズ(TOSMEC Aventyシリーズ) ビー·エム·エル(Qualis/Medical Station)

多少の順位の前後はありますが、同じような電子カルテがランキング上位に位置していることがわかります。

特にどちらのランキングにも入っている電子カルテは広く普及している電子カルテだといえるため、選んで失敗することはあまり考えにくいと言えます。

シェア率が高い電子カルテの特徴は?

2つのランキングにて、上位に入っている電子カルテのうち、5つの電子カルテの特徴を解説します。

  • PHC(Medicom-HRV)
  • ユヤマ(Brain Box シリーズ)
  • ダイナミクス(Dynamics)
  • エムスリーデジカル(M3 Digikar)
  • ビー·エム·エル(Qualis/Medical Station Clinic)

それぞれの電子カルテの特徴を見ていきましょう。

PHC(Medicom-HRV)

項目 内容
特徴 40年以上の実績を誇るシェアNo.1カルテ((株)矢野経済研究所調べ 2021年9月)
主な機能 リアルタイムチェック
病名予測と自動置換・照合
算定アシスト標準搭載
時系列・分割表示
複数条件・テキスト検索
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
運営会社 PHCホールディングス株式会社
ホームページ https://bijicom.co.jp/hrv

1つ目に紹介するのは、PHC(Medicom-HRV)です。

PHC(Medicom-HRV)の特徴としては、以下のものが挙げられます。

  • フォローが早く、アフターサービスが良い。
  • 受付システムとの連携のしやすさ。
  • 使い慣れていて、他社を検討に入れなかった。
  • スタッフ、クリニックの事情に合わせて調整ができる。

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ユヤマ(Brain Box シリーズ)

項目 内容
特徴 リアルタイム処方チェックを実現
主な機能 AI学習による提案や予測
豊富な医薬品データベース
クロルプロマジン換算機能
文書作成支援機能
過去カルテ・SOAPソート表示
複数患者カルテの切替表示
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
運営会社 株式会社 湯山製作所
ホームページ https://www.yuyama.co.jp/product/products/karte_cloud.html

2つ目に紹介するのは、ユヤマ(Brain Box シリーズ)です。

ユヤマ(Brain Box シリーズ)の特徴としては、以下のものが挙げられます。

  • カスタマイズがしやすい。
  • 営業担当が技術に強い。
  • デュアルディスプレイで、画面がシンプル。

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ダイナミクス(Dynamics)

項目 内容
特徴 医師が現場目線で開発した電子カルテ
主な機能 処方チェック機能
血圧、検尿、血液検査の時系列グラフ表示
薬歴表示
受付機能
患者検索機能
病歴などの患者情報の記録
備忘録、サマリー記録
画像ファイリング機能
初期費用 352,000円(税込) ※初年度合計
月額費用 11,000円(税込)
運営会社 株式会社ダイナミクス
ホームページ https://www.superdyn.jp/

3つ目に紹介するのは、ダイナミクス(Dynamics)です。

ダイナミクス(Dynamics)の特徴としては、以下のものが挙げられます。

  • ランニングコストが安い。
  • 自分でメンテナンス、カスタマイズができる。
  • 操作性が良い。

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エムスリーデジカル(M3 Digikar)

項目 内容
特徴 5年連続クラウド電子カルテシェアNo.1(m3.com調査 2022年1月)
主な機能 M3 DigiKar モバイル
検査結果ビューアー
適応症の自動学習(AI)
iPad手書きカルテアプリ
処置行為自動学習(AI)
処方監査オプション
初期費用 無料
月額費用 税抜9,800円〜
運営会社 エムスリーデジカル株式会社
ホームページ https://digikar.co.jp/

4つ目に紹介するのは、エムスリーデジカル(M3 Digikar)です。

エムスリーデジカル(M3 Digikar)の特徴としては、以下のものが挙げられます。

  • 価格が安い。クラウド型で台数無制限。
  • Mac、iPad、iPhoneで使える。
  • シンプルで使いやすく、学習機能が便利。
  • アップデートが早く、自由度が高い。

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ビー·エム·エル(Qualis/Medical Station Clinic)

項目 内容
特徴 多機能なのに直感的な使い心地
主な機能 診療アラーム
付箋機能
会計
受付一覧
音声入力
処方チェック
予約機能
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
運営会社 株式会社ビー・エム・エル
ホームページ http://www.bml.co.jp/business/system.html

5つ目に紹介するのは、ビー·エム·エル(Qualis/Medical Station Clinic)です。

ビー·エム·エル(Qualis/Medical Station Clinic)の特徴としては、以下のものが挙げられます。

  • 検査結果との連動性。
  • サポートの充実。
  • 未来カルテ、自由診療カルテなどの操作性。
  • 価格が安い。

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電子カルテの選び方とは?

ここでは、電子カルテを選ぶには以下の3つのポイントを意識しましょう。

  • 操作性
  • 安定性
  • 他のシステムとの連携のしやすさ

それぞれ解説します。

操作性

1つ目は、操作性です。

操作性が高いことは患者の満足度に直結します。

操作しにくい電子カルテだと業務が滞ってしまい、患者を待たせることになってしまうからです。

製品仕様だけをみて操作性を判断するのは難しいので、試しに使ってみて操作しやすい電子カルテを導入しましょう。

安定性

2つ目は、安定性です。

安定的に電子カルテが起動しないと、業務に支障があるため、安定性がある電子カルテを使用することは非常に重要です。

しかし、こちらも製品仕様だけをみて判断するのは難しいといえるでしょう。

そのため、すでに電子カルテを導入している施設を見学したりサポート体制を確認したりするのが良いでしょう。

万が一、うまく起動しなかった場合も、サポートがしっかりしていれば、大きな問題とならずに済ませられることが多くなります。

ぜひ安定性にも目を向けて選びましょう。

他のシステムとの連携がしやすさ

3つ目は、他のシステムとの連携のしやすさです。

電子カルテを中心としてさまざまなシステムと連携をすることで、院内の業務効率化につながります。

予約システムや会計システム、薬剤情報、検査システムなど、さまざまなシステムと連携できるかどうかが鍵になります。

このような他のシステムとの連携がしやすいかどうかを確認すると良いでしょう。

まとめ

今回は電子カルテのシェアランキングを2つ紹介しました。

ランキングの上位に位置している電子カルテには、共通点もあれば相違点もあります。

それぞれの希望に適した電子カルテを選ぶようにしましょう。