上村龍太院長｜ウエム動物病院（糀谷駅・犬）

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上村龍太院長

RYUTA UEMURA

動物とそのご家族の幸せのため、大切なのは信頼関係を築くこと。二次診療施設や専門医と連携をとり、院内での専門的な手術にも対応。

日本獣医生命科学大学卒業後、埼玉・東京都内の動物病院で勤務医として研鑽を積む。2019年『ウエム動物病院』を開院。2020年「獣医腫瘍科認定医II種」取得。

上村龍太院長

ウエム動物病院

大田区／萩中／糀谷駅

●犬
●猫
●ウサギ
●フェレット
●ハムスター

飼い犬がきっかけで生き物に関心を、そして医学の道へ

幼少期から飼っていた犬に長生きしてほしいなと願ったことが獣医師を志したきっかけです。ただ、元々学術としての生物学がすごく好きだったので、その延長線上に獣医師があったという部分もあります。高校３年生になった際に進路を考え、一度は生物化学系の大学に進学したのですが、獣医師を目指すことを改めて決意し獣医学部のある大学に入り直しました。研究を通して獣医療に貢献することも素晴らしいことですが、当時の私は臨床現場のプロフェッショナルになりたいと思いました。獣医学部卒業後は埼玉と東京の動物病院に勤務してきました。いわゆる町の動物病院です。大規模な病院と異なり診療や処置も細分化せず幅広く対応するのですが、それが知識に欲張りな自分には合っていたと思います。医療の学びには終わりがありません。獣医療とは日々新しい知見を深めて臨床で経験を重ね、飼い主様や動物の幸福に繋がるようにアウトプットすることだと思います。獣医師になった当初からいつか開業したいという気持ちを持って勤務医として研鑽を積みました。開業するにあたり、ご縁があってこの地での開業に至りました。犬と猫の他フェレット、ウサギ、ハムスターといった小動物を診療させて頂いています。

動物にストレスを与えないことに配慮し、手術も院内で対応

動物病院である以上、アニマルファーストであるべきだと考えています。それぞれの動物、飼い主様に合った医療を提供し、笑顔になっていただくことが私たちの目標です。『ウエム動物病院』では、一般内科・外科のほか、腫瘍科、血液内科などの診療科目にも対応しています。高度医療を提供するため、医療機器や手術設備を日々充実させるよう努力しています。重症と診断した場合は二次診療の医療機関と連携して対応することもありますが、できる限り当院内で医療が提供できるように体制を整えております。例えば専門性の高い整形外科の手術などは、当院と連携している先生に来ていただき、当院内で手術やトレーニングをしていただいています。他院を紹介するとなると、移動してもらうことが飼い主様もそうですが動物にとっても大きなストレスになることがあります。できる限り当院で診療と施術をし、手術も含めてこの院内で完結できるように配慮しています。動物にとっても、飼い主様にとっても慣れ親しんだ環境で治療することが、大事な医療サービスの一つだと考えています。

飼い主様との信頼関係が大切。言いづらいことも話してほしい

『ウエム動物病院』が診療で特に心がけているのは、飼い主様と信頼関係を築くことです。信頼関係がない病院に大切な家族を任せる飼い主様はいません。また飼い主様の協力がなければ治療はできません。

信頼関係を築くには病院と飼い主様が平等な関係で一緒に病気に向き合っていくことが必要だと思います。
病院に来る動物はもちろん、飼い主様もお喋りできない動物のいつもと違う様子にとても不安な気持ちで病院に来られます。
実は私たちも初めての患者様には緊張して診療に携わっています。ただ飼い主様の方が色々な不安感を持ってウエム動物病院に来ているのだということを常に念頭に置いています。
私たちは専門家なので、こうした処置や治療をしたほうが動物の幸せに繋がるという知識や技術はあります。ただしそれを単にこなすのではなく、治療に対して飼い主様の気持ちが前向きになるように対等な立場でお話しすることを心がけています。全て私に任せていただくというよりは、「一緒にがんばりましょう」という気持ちを持っています。
また飼い主様のお話は些細なことでもできる限りうかがうようにしています。治療方針や治療コストなど、聞きにくいこともあるかとは思いますが些細な内容の中に病気のヒントが隠されていたり、次の治療方針を提案する手がかりになることもあります。例えばですが、私たちが精いっぱい尽力するからこそ、「これ以上の治療は望みません」と飼い主様から言い出しにくい状況もあるかもしれません。しかしそういうお気持ちがあるとわかればこその提案もできます。私たちの最終的な目標は、動物が元気になって、動物と飼い主様双方が幸せになることです。飼い主様が幸せでなければ、動物も決して幸せにはなれません。私たちは飼い主様が思っていることを汲み取り、同じ方向に向けて治療の舵取りをすることも動物病院の大切な役目だと考えています。

飼い主様の気持ちも明るくなるようなクリニックでありたい

開業するにあたって、院内の内装に関してもこだわりました。飼い主様にとって心のよりどころになれるような場になればいいなという気持ちも込めて、黄色をイメージカラーにした明るい雰囲気にしています。知り合いのデザイナーとイラストレーターが、かっこいいロゴマークと温かみのあるイラストを手がけてくれました。ここに来院していただくことで、飼い主様にも明るい気持ちになってもらいたい、そんなクリニックでありたいという思いを込めた内装にしました。

これから受診される飼い主様へ

ウエム動物病院は京急線・糀谷駅より徒歩５分にあります。黄色をイメージカラーにした明るい院内です。犬・猫のほか、ウサギ・フェレット・ハムスターの診療をおこなっています。土日祝日に対応しており、病院併設のトリミングサロン・ペットホテルサービスも提供しています。私たちは現状に満足せずに常に変化・成長してより良い総合的な医療サービスを提供し続けたいと考えます。大切な家族である動物と飼い主様の幸せが最終的な目標であり、私たちの願いです。お困りごとはいつでもご相談ください。

※上記記事は2022年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

上村龍太院長　MEMO

生年月日：1985年3月28日
出身地：埼玉県越谷市
血液型：O型
趣味＆特技：本を読むこと、お酒を飲むこと
好きな作家：貴志祐介
好きな映画：韓国映画
好きな言葉　座右の銘：「三縁主義」（結縁、尊縁、随縁）
好きな音楽やアーティスト：くるり、J-ROCK
出身大学：日本獣医生命科学大学

上村龍太院長から聞いた
『猫の乳腺腫瘍』

９割が悪性で根治が難しい。１歳までの避妊が最も有効

猫の乳腺腫瘍は、その名のとおり乳腺のがんです。９割が悪性で根治が難しいものになります。その際は手術と抗がん剤での治療となり、摘出後も抗がん剤での治療を続けることが定石です。しかし手術で腫瘍を摘出するとなると、体にかかる負担も相当大きくなります。症状が良くなり寿命も延びても、再発する可能性が高く、他の部位に転移し、それが寿命を決定してしまいます。
猫が乳腺腫瘍にかからないようにするため、最も効果的なのは避妊手術を行うことです。１歳までに避妊すれば９割以上の確率で予防できます。お腹を触ってしこりに飼い主様が気付いた時にはかなり進行していることも多いです。可能な限り１歳までに避妊をすることが有効な策となります。

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