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― 獣医師―

安田 英巳 院長/安田獣医科医院(自由が丘駅・犬)の院長紹介ページ

安田 英巳 院長

HIDEMI YASUDA

「One for all」の精神のもとに、
多様性を備えた獣医療を提供。

帯広畜産大学後、製薬会社勤務を経て、1982年に『安田獣医科医院』を開院(東急東横線「都立大学駅」から徒歩7分)。現在にいたる。

安田 英巳 院長

安田 英巳 院長

安田獣医科医院

目黒区/緑が丘/自由が丘駅

  • ●犬
  • ●猫

多様性というものを実感した日々

安田 英巳 院長

私は学生運動の最中に多感な時期を送りました。当時は重工業の時代でしたが、世間的な意味でのそうした活動への関心が、アグリカルチャー、つまり、農業というものへ目を向けるきっかけとなったのです。帯広畜産大学を選んだのは、北海道という場所に行くことで、私の中で何かが変わるという期待がありました。
大学卒業後は製薬会社に勤務し、そこで7年9ヶ月をサラリーマンとして過ごしました。社会人としての日々は、私に「物の見方」というものを教えてくれた気がしています。1度、獣医師という枠をはなれたことで、多様性の中で我々は生きているということを身にしみてとらえることができるようになったのです。
今もご家族の方の金銭的負担をできる限り抑えたいと考えているのは、その時の影響の1つでしょう。毎月決まった額の中でやりくりをされているわけですから、イレギュラーの出費をなるべく抑えたいと思われるのは、ある意味当然のこと。開業当初、先輩から、「診療費はお前の人間性だ」と言われたことがあります。その言葉は、今も私の心に強く残っていますね。

動物と環境に優しい医療の提供

安田 英巳 院長

当院では犬猫を対象とした一次診療をおこなっています。犬猫にも専門分野というものがあり、整形外科や軟部外科に関しては、外部より専門家の先生にお越しいただき、治療をおこなっています。また、麻酔に関しては、日本獣医生命科学大学の多川政弘名誉教授をお招きしています。
歯についた歯石を取るとしましょう。皆さん、「歯石はきれいにとれますか?」とは質問されませんが、麻酔については「大丈夫ですか?」とほとんどの方が心配されます。このため、当院ではリスクのある子に関しては多川先生の監修のもと、治療をおこなっていく体制をとっているのです。先生がいらっしゃらない場合においても、先生の薫陶を受けた獣医師が責任を持って麻酔をおこなっています。
『安田獣医科医院』では、「動物に優しい治療」を1つのコンセプトとしています。そのコンセプトに基づく治療の1つが、アレルギー性疾患に対して有効な「減感作療法」です。この療法は、対象となるアレルギー性の物質を少量ずつ与え、徐々になれさせていくというもの。これにより、ステロイドに依存することのない、動物に負担を掛けない治療が可能になるのです。

地域に根差した病院の姿とは

安田 英巳 院長

当院では、診察券を発行していません。行きつけのお店で食事をすれば、こちらが何も言わないでも、お店の人はわかってくれていますよね。動物病院もそれと同じで、ご家族の方のお顔は何も言われずとも認識しているべきだと考えています。それが覚えられないというのは、ある意味、怠慢と言ってもいいのではないでしょうか。
何が特徴で、何が上手ということではなく、地域に根差した一次診療の病院とは、そういうものではないかと思います。顔の見えるかかりつけの病院として、気軽に訪れ、何でも相談できる場所であり続けたいと考えています。

「One for all」の理念を持ち、すべての人々に貢献していく

残念なことについ先日亡くなられたのですが、アメリカのコーネル大学の学長も務められたディーン・スミスを日本に招いたことがあります。彼の専門は獣医のヒストリーで、ローマ帝国の時代から存在する獣医の変遷の歴史を検証し、そこから、今後の獣医療の未来を考えてきた人物です。
彼の話の一端をここでご紹介しましょう。アメリカの獣医療の歴史は、1850年代にさかのぼることができます。この時代は馬が優勢な時代であり、人間のお医者さんが馬を診ていた時代でもあります。1960年代になりますと農業が盛んになり、今度は牛と人の共通の感染症が社会の大きな懸念となりました。それからしばらく経ち、今度はコンパニオンアニマルの存在が認識され始め、同時に、人間のお医者さんから技術を教わることで、獣医療の世界にスペシャリストがあらわれるようになったのです。では、これからの時代はどうなっていくのか。スミスは、こう書き記しています。バイオメディカルやテクノロジーがますます盛んになるとともに、ズーノーシス(動物由来感染症)、つまり、人と動物の共通の感染症が大きな懸念となっていくであろうと。

歯石の除去は何のためにおこなうか、ご存知でしょうか。もちろん、歯周病を予防するために歯石を取り除くわけですが、その根底には、人への感染を断ち切るという意味があります。大阪大学と麻布大学の研究によれば、実に16%の家庭で、ご家族の方とワンちゃんが同じ菌を持っているという驚嘆すべき結果が出ています。我々は、動物だけを診ていれば良いというものではないのです。動物を診ていくのと同時に、ご家族の方の健康にも配慮しなければなりません。
世の中には、動物が好きな方ばかりではなく、当然、苦手な方もいらっしゃいます。今、日本で飼われている犬は一千万頭と呼ばれていますが、これに猫を合わせたとしても、人口に比してみれば、たった20%に過ぎないのです。残りの8割の方に対して、我々は何もせずとも良いのでしょうか?そんなことはありませんよね。狂犬病ワクチンにしても、すべての方を救う行為に他なりません。「One for all」の精神を持ち、1つひとつの行為が持つ意味について、私たち獣医師は深く考えるべきなのです。

これから受診されるご家族の方へ

獣医師である以上、日々の診療に懸命に取り組むのは当たり前であり、ご家族の方にインフォームドすることも当然のことです。大切なのは、動物を治していくことが人間の健康に関わることだという意識を持つことでしょう。
繰り返しになりますが、私たちは、動物を飼ってらっしゃる20%の方々だけではなく、それ以外の8割の方にも等しく負う責任があるのです。これはまた、ご家族の方にも知っておいていただきたいことです。そのワクチンが、その子だけでなく、すべての人の命を守る行為だと認識していただきたいですし、より多くの方に知っていただけるよう、啓発していくことにも力を入れていきたいと考えています。

※上記記事は2016年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

安田 英巳 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味:ドラム演奏、テニス
  • 好きな本:『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か』(イリヤフ・ゴールドラット)、『青年は荒野をめざす』(五木寛之)
  • 好きな映画:グッド・ウィル・ハンティング
  • 座右の銘:ダイバーシティ
  • 好きなアーティスト:CCR、ディープ・パープル、イアン・ペイス、リンゴ・スター
  • 好きな場所:ハントベイ(南アフリカ)、カナディアンロッキー

グラフで見る『安田 英巳 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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