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中村 敦子 院長

ATSUKO NAKAMURA

西洋医療だけでなく鍼灸治療もおこなう
ワンちゃん、ネコちゃんの体の悩みの気軽な相談先

麻布大学卒業後、文京区や江東区、川崎など首都圏の動物病院で研鑽を積む。2003年、なかむらペットクリニックを開院(JR荻窪駅西口から徒歩7分)。

中村 敦子 院長

中村 敦子 院長

なかむらペットクリニック

杉並区/南荻窪/荻窪駅

  • ●犬
  • ●猫

動物に携わることを仕事にしたいという思いがきっかけに

中村 敦子 院長

私は子供の頃から動物が好きで、家でも鳥やネコを飼っていました。社会人になり、一度は就職したのですが、30歳の頃、一生続ける仕事について考えた時、やはり好きな動物に携わる仕事をしたいと考えるようになりました。そこで一念発起、獣医学部に入学し獣医師になりました。
大学卒業後は文京区や江東区、川崎など首都圏の開業医のもとで研鑽を積みました。一般診療だけではなく、整形外科や歯科、などさまざまな経験を積んだことは今の診療に役立っています。2003年、なじみのある杉並区になかむらペットクリニックを開院致しました(JR荻窪駅西口から徒歩7分)。

ペットや飼い主さんにとって最良の治療をご提供

中村 敦子 院長

当クリニックは一見普通の住宅のように見えますが、以前歯医者さんが開院を考えていた場所です。私は開院前からビルなどではなく、住宅街の静かな場所で開業したいという思いがありました。大学時代からお世話になっている川崎の動物病院の女性の先生が、一軒家で地域のかかりつけ医として診療しているのですが、そのお姿がとても理想的に感じたからです。いろいろな場所で探していましたが、偶然ご縁があり、なじみのある杉並区で見つけることができました。入った瞬間にここがいいと思いましたね。
元々、歯医者さんが開院を予定していただけあって、クリニックの開院に最適な造りになっていたのはとても助かりました。受付用のスペースや治療ユニットが入る様にレイアウトされた室内のほか、レントゲン室は壁に鉛まではいっていたんですよ。歯科治療もおこなっているので、水回りなどが整っているのもとても助かりました。ですから、基本の造りはほとんど変えず、仕切りや壁の珪藻土、インテリアなどに手をかけました。飼い主さんが靴をぬいで入るのも気に入ってます(ワンちゃんはもちろんそのままでオッケーです!)。

患者さんは主にワンちゃん、ネコちゃんです。食欲がない、下痢をしている、などの体調不良のほか、なんとなく歩き方がおかしい…など主に近隣の方がちょっとしたペット達の不調をご相談にいらっしゃいます。
私も、開院当初は一人でどんな病気も治すぞ…といった気持ちで診察していました。しかし、ペットの病気も多様化し、症状によっては当院だけでの治療にこだわらず、専門の病院で診ていただく方が良い場合もあります。杉並は動物病院が多く、今では24時間対応の病院や専門性の高い治療をしているクリニックも増えました。ですから、診察した上で、より専門性の高い治療、入院治療などが必要な場合には適切な医療機関へのご紹介もおこなっています。病状のご説明をして紹介をすると患者さんは皆さん安心して受診してくださいますね。きちんとご紹介を受けてくださる先生にもとてもありがたく思っています。私自身は、この地域のペットや飼い主さん達のかかりつけ医や良き相談先でありたいと思っています。これからも、患者さんとペット達にとって最良の治療を提供していきたいですね。

鍼灸治療でペット達に優しい治療を

中村 敦子 院長

私は開院前、いろいろなクリニックでペット達への一般診療のほか、整形外科や歯科などさまざまな西洋医学を学びました。そして、開業後は鍼灸の学校に通い、鍼灸をはじめとする東洋医学も学んでいます。ですから、当院の診療は西洋だけでなく、東洋医学を取り入れた診療もおこなっており、6年前から鍼治療もしています。
西洋医学は痛みや苦しみの原因をすばやく取り除くことや、薬で症状を改善する方法に長けています。一方、東洋医学は西洋治療とは全く違う方向からのアプローチで体を良くしていきます。気のめぐりを良くし、体と心をほぐす、免疫力をあげるなど、体の調子を整えることに長けているのです。
西洋医学の場合、ペットの状態によっては必ずしも最適な治療と言えない場合があります。例えば、犬は人のパートナーとして品種改良などをされてきた歴史があり、中には体質的に弱い子もいます。そういった子や年齢の高い子たちは、薬で症状を抑えるのに限度がある場合があるんです。
そうした子たちには、東洋医学によるゆっくりとした治療をおこないます。体の流れを良くしてあげて、自分で治るよう体の治癒力を高める東洋医学の治療は、いい形で年を重ねていける治療だと思います。薬で治しているのとは違い、自分の手で治療をしているという感覚がありますね。
鍼は痛いのでは…と考えるかもしれませんが、治療に使うのは髪の毛ほどの細い針です。治療を受ける子はとても気持ち良さそうですし、気の巡りも良くなります。治療を続けると、治療前に触っただけで温まってくるようにまでなります。
飼い主さんも「食欲がちょっと落ちたから」「寒そうだから」「いつものお願いします」と気軽に施術を受けられる方が多いですね。下痢や食欲不振など、こういう風になった時はちょっと鍼やお灸をしてあげると元気になるんだ、というのを分かってくださっていて、また治療に訪れてくださいます。それがすごく嬉しいですね。
人間でも、骨に異常がなくても寝ちがえて首が痛いことがありますよね。ペット達も実はそういうことが多いんです。レントゲンでは分からないことでも東洋医学で症状がよくなることもあります。ただ、西洋医学でなくては分からない、治らない症状もありますので、その子に合わせて最適な治療を使い分けてペット達に最良の治療をして上げられればいいなと思っています。
当クリニックの鍼灸治療は6年目を超え、来院いただく患者さんにだんだんと鍼治療が効くんだということが分かっていただけるようになってきています。今では近隣だけではなく、ちょっと離れた所からも来ていただけるようになりました。今後はそういった体に優しい治療にも力を入れていきたいですね。
よくドッグマッサージなどがありますが、ご自宅ではそういったケアをおこなうだけでもペット達には楽だろうな…と思いますね。中医学の鍼灸・漢方薬とならぶ気功・推拿(すいな)療法は、やり方を覚えてしまえば飼い主さんも家でできますよ。

飼い主もペットも本当に納得できる治療が大切

開院当初は私もさまざまな最新治療を学ぼうと一生懸命になっていた時期もありました。検査や注射、薬による治療など西洋医療だけの治療はとても分かりやすく、即効性のある治療のため医師にも患者さんにも治療の目安が立てやすい良い方法といえます。また、患者さんの中には、目でみえる分かりやすい治療で安心される方も少なくありません。しかしいつからか、ペット達が楽になればいいという考えの方もいらっしゃることに気付きました。
以前は人の治療を例に出して、人の治療もこうだからこうした治療をしましょう…とお話しすることがあったのですが、人と同じように治療することや対応することが必ずしも良いわけではありません。ワンちゃんやネコちゃんがなにを求めているかを知り、提供してあげることも大切なことだと思い始めました。鍼灸など時間をかけてペットの子達と向き合う東洋医学を学んだのもきっかけの一つになっているかもしれません。
また、検査・診断をしていると思わぬ病気が発見されて、憔悴される飼い主さんもいらっしゃいます。ペット達も飼い主さんのそんな姿を見て「自分のせいかも…」考えているのか、元気がなくなることも少なくありません。しかし、本当の治療は病名や原因がわかった時からはじまります。最適な治療は薬だけでなく、ゆったりとしたケアであるかもしれません。当クリニックでは飼い主さんもペットも納得できる治療を提供していきたいと考えています。来院された飼い主の方やペット達が帰る時に少しでも身体も心も楽になってもらえればと思いますね。

これから受診される飼い主さんへ

動物病院は敷居が高いと感じるお気持ちはすごく分かります。しかし、普段から病院に足を運んでいると飼い主さんだけでなくペット達も来やすくなりますし、予防も含めていつも見ている子は体の様子が全然違います。かかりつけ医や相談先として、私どものところへ気軽に来てくれるといいなと思っています。
また、「うちの子はもう、歳だからしょうがない」と考えずに、様子がおかしいところがあればご相談いただきたいですね。ネットでもさまざまな情報が手入りますが、そうした情報よりも、ペット達の様子をご自分の目で見て判断して、相談に来て欲しいと思います。しょうがない…とあきらめていたことがなんとかなってしまうことは意外と多いものですよ。

当クリニックは土曜も診療。予約が入れば日曜も診療をおこなっています。ちょっと元気がない…普段と様子がちがう…などといったささいなことでも大丈夫です。心配事は一つでも多くとった方がいいので、気になることがあれば遠慮なく来て欲しいと思います。どうしても足が運びづらいと言う場合は、年一度の予防注射のためでもかまいません。まずはペット達を病院にならすつもりで、足を運んでいただければと思います。

※上記記事は2018年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

中村 敦子 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味:絵を描くこと、読書
  • 好きな作家:三島由紀夫
  • 好きな映画:フランスなどヨーロッパ系の映画、B級ホラー
  • 座右の銘・好きな言葉:明日の事を思い煩うことなかれ
  • 好きな音楽:クラシック

グラフで見る『中村 敦子 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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