田向 健一 院長
KENICHI TAMUKAI
「動物中心の治療」がモットー。ペットと飼い主、獣医師の理想的な関係を目指して
麻布大学獣医学部獣医学科卒業。4歳のときに金魚とカブトムシを飼って以来、動物好きが高じて獣医師となる。現在も野良猫出身の猫や小鳥、熱帯魚など多数の動物たちと同居中。ペットと飼い主、そして獣医師がより良い関係を築けるよう活動中(田園調布駅より徒歩14分)。
田向 健一 院長
田園調布動物病院
大田区/田園調布/田園調布駅
- ●犬
- ●猫
- ●ウサギ
- ●ハムスター
- ●フェレット
- ●鳥
- ●は虫類
- ●両生類
- ●その他
「動物が好き」という想いから、ストレートにこの道に
一言で言えば、動物好きが高じてこの道を目指したというところでしょう。小さな頃からさまざまな動物を飼ってきた中で、自然や動物を相手にした仕事をしたいと願い、獣医学の門を叩くことになりました。
大学卒業後は勤務医をへて、2003年に『田園調布動物病院』を開設いたしました。この場所を得たのは、当時、住んでいた所から近かった事と、東京への憧れというものが強かったのかもしれません。なにしろ田舎で育ったものですから(笑)。
あらゆる動物の診療に携わってきた経験をもとに
当院では犬、猫はもちろんのこと、ウサギやモルモット、フェレットにフクロモモンガ、は虫類や両生類等、エキゾチックアニマルと呼ばれる動物達の診療もおこなっています。その特性があるからでしょうか、近隣はもとより、神奈川や埼玉、千葉など関東近県から飼い主さんがお越しくださっています。
相対的にみますと、犬の次にウサギが多いかもしれません。ウサギは胃腸や歯の病気が多い動物で、元来が草食動物で耐性が弱いということもあり、治療も犬や猫に比べると難しい面があります。ストレスや痛みに配慮し、様子を見ながら治療をおこなっていく必要がありますが、その辺りのさじ加減は、知識と経験が必須といえるでしょう。
私は子供のころから動物が好きで、さまざまな動物を自身で飼うところからスタートした獣医師なものですから、制限を設けず診ていきたいという想いがあります。エキゾチックについては診療が難しいものになりがちなのですが、「好きだから」という、とてもシンプルな理由で今に至っているという形ですね。
動物中心の医療をモットーにして
診療のモットーとしているのは、動物が中心ということ。飼い主さんの気持ちをくみ、歩み寄るという姿勢も時に必要なことでしょうけれど、安易な妥協は、かえって動物の負担になることがあります。たとえば、手術をすれば助かるという子がいたとしましょう。しかし、飼い主さんの中には、「手術は痛そうだからどうしても…」という方がおられます。逆もまた然りです。手術をしてもおそらく助からないというケースで、こちらとしては緩和ケアを勧めるものの、飼い主さんは「是が非でも手術を」と仰られることがあります。
私は個人としても40年ほど動物を飼い続けてきましたし、獣医学を勉強し、獣医師になってからも20年になろうとしています。動物の代弁者として獣医師になりたいと考えており、情報提供をしっかりとした上で、その子のことを1番に考えた治療を提供したいと思っています。
最後の最後まで、幸せな動物との暮らしを迎えていただくために
この世に生を受けたものは、必ず死を迎えます。ペットロスは、その認識を忘れてしまっているために起こる現象だともいえます。
人であれば、老いていく過程がはっきりしていますし、時間があるために心の準備ができますが、動物はそうとは限りません。見た目の変化にとぼしいために、老いや病気というものを飼い主さんは自覚しづらいのです。老いというものへの理解。獣医師はそれを飼い主さんに伝えていかなければなりません。過去にたくさんの動物を飼っていらした方は、その辺りのこともわかっておいでです。しかし、初めて飼う方は、ペットの死というものに慣れておられません。それゆえに、最愛の動物の死を前に、動揺してしまうんですね。
飼い主さんの心にペットロスを生まないこと。それがペットにとっても飼い主さんにとっても、そして私たちにとっても最も幸せなことです。長く連れ添ってきた動物がおだやかな最期を迎えられるよう言葉を尽くし手を尽くす。それが、獣医師としての最後の、そして最も重要な仕事と思っています。
これから受診される飼い主さんへ
動物をよく観察し、何か普段と違うことがあれば、ただちにご相談ください。「小さなことだから…」と躊躇される必要はありません。病院に来て、何もなければそれに越したことはありませんし、万一のことを考え、行動していただければと思います。
特にエキゾチックに関して言えることですが、動物のことをもっと知っていただきたいと思いますね。ウサギとは何か、亀とは何かという生物学的なことから始まり、病気のことや生活のことなど、知識を身につけていただくことが大切と考えます。知識の出所がインターネットであっても構いません。とことん調べていただき、気になることがあれば、直接、専門家にぶつけてみてください。我々は動物のプロです。必ずや疑問を氷解させることが出来ると思いますし、病気のことはもちろん、日常のケアや食餌のことなど、どんなことでもお気軽に相談していただけたらと思います。
※上記記事は2018年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
田向 健一 院長 MEMO
- 出身地:愛知県
- 趣味:釣り、アウトドア、お酒、動物飼育
- 好きな作家:開高健
- 好きな映画:ジュラシック・パーク
- 好きな言葉・座右の銘:千里の道も一歩から
- 好きな音楽・アーティスト:リアーナ
- 好きな場所:自然の中
グラフで見る『田向 健一 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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