三輪 恭嗣 院長
YASUTSUGU MIWA
動物達にとって最後の砦となれるよう
覚悟を決めて診療に臨んでいます
三輪 恭嗣 院長
みわエキゾチック動物病院
豊島区/駒込/駒込駅
- ●フェレット
- ●ウサギ
- ●鳥
- ●は虫類
- ●両生類
- ●その他
動物のことは何でも知りたいという子どもでした
物心ついた頃からとにかく動物が好きで、動物のことは何でも知りたいという子どもでした。関係するものはすべて経験したいと思っていて、犬の訓練士から憧れが始まり、やがて獣医師という存在を知り、その目標に邁進してきたという形になります。
エキゾチック科という診療科目があることを初めて知ったのは、東京大学付属動物医療センターで研究員をしていた頃でした。私はもともと犬や猫の外科を志望していて、治療を見学に行ったアメリカの大学でこの科の存在を知ることとなったのです。
日本に帰国した私の元へ、当時の東大動物医療センターの院長から、「エキゾチック科をやってみないか」という推薦をいただきました。当時の日本で、エキゾチックを診る専門の大学施設はもちろんありませんでしたし、将来のニーズを見越してのことだったように思います。また、大学にそれがないということは、それを学びたくても勉強する環境がないということです。その意味でも、東京大学がまず始めるということに意味があると考えたのですね。
当初は「2年間だけやらせてください」という形でスタートしたのですが、大学病院の常として、やがて患者さんの予約がままならなくなってきました。その状況を受けて、小さな病院からスタートしたのが2006年のこと。その後現在の地に移転し、今は週に2日を大学で、残りをこちらで診療をおこなっています(JR山手線・駒込駅より徒歩2分)。
国内のみならず海外からも獣医師や看護師、学生さんを受け入れ、人材の育成にも力を注いでいきたい
近隣の方はもとより、埼玉、神奈川、千葉、遠いところだと北海道や九州からはるばるいらっしゃっていただています。有り難いことですが、長距離の移動になるとそれだけ動物にはストレスになりますから、いずれは各地で経験を積んだ先生が診ていく体制をとることが理想的でしょう。診療をおこなうことが本領ではありますが、その一方で国内のみならず海外からも獣医師や看護師、学生さんを受け入れ、人材の育成にも力を注いでいきたいと考えています。
そんなに昔のことではありません。少し前までは、エキゾチック動物が病気になると、飼い主さんはペットショップに連れて行かれることが多かったのです。それだけ、エキゾチック動物の診療に対する獣医師の評価が低かったということですね。動物のお医者さんだから、何でも診れる。ところが実際は、イヌとネコしか診ることが出来なかった。その意味では、ペットショップのほうが広範な知識は持っていたということです。しかし、いかに知識を持っていたとしても、彼らが薬を使ったり、治療をおこなうことは出来ません。その権利を持っている唯一の存在として、獣医師はその任を果たしていかねばならないのです。
最近になってようやく、エキゾチック動物は専門の病院で、という流れが出来上がってきました。これをさらに徹底し、システムとしてしっかり認識され、成り立っていくように努力をしていきたいと思っています。
動物達にとって最後の砦となれるよう、覚悟を決めて診療に臨んでいます
鳥ならば鳥をメインで診る先生、循環器であれば循環器、眼科であれば眼科と、当院では外部からも先生をお招きし、専門性に富んだ診療を展開しています。未だ日本にはエキゾチックを診る専門科は東京大学のみとなっとおり、その意味では、「ここでダメ…」ということになりますと、その先がない状況です。動物達にとって最後の砦となれるよう、覚悟を決めて診療に臨んでいます。
15年近く前のことになりますが、3ヶ月くらいのウサギで、口の中に大きな腫瘍が出来てしまった子がいました。ごはんを食べることも出来ませんし、このままでは命を失ってしまう。当時、そうした症例で“あごをとる”ような手術は世界的に見ても例がなかったのです。飼い主さんにそのリスクを説明して手術を施した結果、その子の命は救われました。この症例は論文を通して紹介されることとなり、以後、世界に広まっていったのです。
奇跡は、日常的に起こっています。我々の側から治療をあきらめることは決してありませんし、さらなる技術の向上に励んでいきたいと思っています。
あきらめることはありませんし、治療を押し付けるようなことも決して致しません
よく飼い主さんから、「先生の動物だったらどうしますか?」と聞かれることがあります。それに対し、私は自分の考えを述べることはしていません。なぜなら、あくまで飼い主さんの考え方に依るという姿勢を大事にしたいからです。
先程もお話ししましたように、こちらからあきらめることはありませんし、といって、治療を押し付けるようなことも決して致しません。リスクはどの程度あるのか、費用はどれくらいかかるのか、客観的な情報を提供し、飼い主さんに決めていただくのが私たちの診療方針になります。
当然、飼い主さんは悩まれることになりますし、時間もある程度必要になります。しかし、愛するペットのために費やした時間は、決断を後押しし、後悔を遠ざける要素となっていきます。飼い主さんがどうされたいのか。その思いを汲み、出来る限りのことをしていくのが私たちの役割と思うのです。
これから受診される患者さんへ
何か少しでも様子がおかしいと思えば、早く連れてきてください。病気の発見が早ければそれだけ早く治る可能性が高まりますし、費用の面でも経済的と言えます。また、状況によっては飼育環境を変えるだけで治る動物たちもいるのです。ハムスターの1週間と人にとっての1週間は異なります。おかしいと思えば、なるべく早く相談していただきたいですね。
当院には10年以上の診療経験を持つ先生が多数在籍しています。これまでの経験を踏まえ、あらゆる選択肢をご提供出来るかと思います。正解は1つではありません。飼い主さんの求めるものに対応し、最高の答えを出していければと思っています。
※上記記事は2015.5に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
三輪 恭嗣 院長 MEMO
- 出身地:愛知県
- 趣味・特技:動物に関することすべて(本を読んだり、絵を描いたり、写真を撮ったり。)
- 愛読書:動物関連書籍
- 好きな言葉:一生懸命
- 好きな場所:オーストラリア
グラフで見る『三輪 恭嗣 院長』のタイプ
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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